わたなべ動物病院の獣医さんブログin行橋

日々の思いをこごと、たわごと、ひとりごとに

少しだけ小言

2017年02月05日 | 日記
 経済気象台の欄を読んでて金融市場(マーケット)の大混乱、株の暴落云々~とあり、本来ならば、予想外のことが起こればまずはポジションをいったん閉じて、それが今後の相場に与える影響をじっくりと分析してから、売る、買う、しばらく様子見のどれかを決める。
 専門職はやはり共通の理念がありますね
上記の文面を獣医学的に言い換えれば、病気になればじっくりと観察、必要最小限の検査、注射、投薬、経過観察となる
 証券アナリストという資格について、「高度の専門知識と分析技術を応用して、各種情報の分析と投資価値の評価を行い、投資助言や投資管理サービスを提供するプロフェショナル」と書かれている。
 獣医師として専門知識と診察技術を応用して 臨床症状の分析と治療効果の評価を行い治療の助言や健康管理サービスを提供するプロフェッショナルです。
 全体像やその中の位置づけといったものをまったく示さずに、断片的なことをすごい迫力で強調して全体をひとつの方向にひっぱて行く所にある。
 藪医者によくあるパターンですよね。自分もその一人になるときもあるかもしれないと考えたりしますけど。
 あれもこれもすべて悪いと云ってしまえば簡単、血液検査で部分的な異常値を指摘してここがおかしいと云えば、簡単だし納得させやすいですね。確かに部分的な異常値から病気が解ることもありますが、この部分的な異常値でここまでの症状が出るかな?など、あ~でもないこ~でも名ないと考えながら経過観察ってことも。
 獣医学では答えはすぐに出ません、経験値が藪医者にさせます。
モニターの目のとこで、こんな文章がありました。
 「この世界や今という時代を人々が読み解き、識別する力が低下しないかと心配になる。深くじっくり思考することが軽視される時代に突き進んでいると感じられる」と。

 確かに 次から次と新しいものが出てくる、考える暇もなく。 

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