わたなべ動物病院の獣医さんブログin行橋

日々の思いをこごと、たわごと、ひとりごとに

犬と猫の食べてはいけないもの

2015年07月26日 | 日記
 今日は3連発です。 
はずかしながら この季節にしながら悠久の時を過ごしていますので、学術的な小雑誌を整理してましたところ、ワンちゃんとネコちゃんの食べてはいけないものと言うのが出できました。そんなもの知ってるワッと見下して 見もしてませんでした。
 よく言う 玉葱、にんにく類 チョコレート 鳥の骨 牛乳 それと20数年開業していて 恥ずかしながら知らなかったのですが、ぶどう、干しぶどう キシリトールです。にんにくは賛否両論あって 外人では好んで食べさせてる人もいるらしいのですが、やり過ぎると 口臭とそれに貧血を起こすそうです。人間でもどの成分がいいのかはよく解ってないそうです。チョコレートも大量に食べればテオブロミンと言う成分で頻脈、不整脈を起こします。テオブロミンは心臓 気管支の治療で使いますね。私はネオフィリンしか使いませんけど。鶏の骨は丸ごとやると 鋭く尖った状態になり 食道 胃や腸に突き刺さる危険があります。牛乳は乳糖を分解する酵素ラクターゼが不足するため 下痢を起こしやすい。(20~30%の犬猫)です。牛乳も下痢ぐらいで終わるのであれば少しぐらいはいいと思いますけど(個人的な意見です)。しかし ぶどう キシリトールですね。ぶどうは有害成分は特定されてませんが、腎不全を起こすことがあるそうです。ネコもまだ報告がないですが 注意が必要。
 まったく想像もつかなかったのがキシリトールです。一般的な甘味料でガムや口腔ケア製品のあれです。犬は急速に吸収され、インシュリン分泌を刺激し低血糖をおこし、肝障害も報告されてるそうです。鶏の骨に補足すれば 大きな魚の尖った骨とか鯛の骨、鯛の骨はとても硬いため 危険ですね。ただ小さく砕いてやればいいかも?
 このように書きましたけど 個体差もありますし あまり神経質にならなくていいです。ただ 頭の片隅に入れとくといいですね。詳しくは来院されたときにでもお話します。
 猫ちゃんはお部屋の観葉植物やお花に興味を示して食べてしまうケースがあります。
有毒植物としてかなりあるみたいですが、私が知ってる植物を何個か上げます。
シクラメン ユリ、チューリップ、アスパラガス、セリ、ニラ、ネギ、観葉植物に多いサトイモ属、スズラン、アサガオ、ヒヤシンス、スイセン、ジギタリス、トリカブト等などです。さすがにジギタリス、トリカブトは普通の家庭にはないと思いますけど。
トリカブトは人間でもダメですもんね。
 麦科などの無害な植物を食べて、嘔吐を起こすことがありますが、猫は完全な肉食動物で‘なま’の植物を適切に消化できないため嘔吐します。猫によっては植物を食べて嘔吐することを覚えて、胃に不快を感じたときに自ら植物を食べて嘔吐します。
 あとは ご来院して頂いた時に。

反省
 20数年もやってて、食べたらいけないものとか、これとあれがいけないとか 偉そうに言ってても、当全そんなこと知ってるワイと高をくくって見向きもしなかったのに、フッと眼に留まったものにまだまだ自分の知らないことがたくさんあるのですね。

追伸 
 病院の歯石予防のガムと犬用デンタル歯磨き粉には入ってませんからご安心を。
市販のガム、おやつを買うときは御気お付けください。
 

 
 
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