わたなべ動物病院の獣医さんブログin行橋

日々の思いをこごと、たわごと、ひとりごとに

みて見ぬフリ

2016年10月21日 | 日記
 クロネコ サガワと宅配便に女性の方が増えましたね。先日たまたま60キロのワンちゃん(バーニーズ)一時預かりをしてまして、宅配の女性の方が配達に来たので、「60キロのワンちゃん見ていく?」と自分 「わ~大きい わ~わ~私より大きい 私より重い でもかわいい」と。 さすがに宅配の女性に「あなた何キロ?」とは聞ききらんやった、小柄な女性ですけど。自分の家内にも聞こうと思ったけど どうせっ「あんたには関係ないやろ」と言われるのがおちなような気がして・・・・
 いまどき60キロのワンちゃんも少ないので人が来たらこの子を見せてもいいですかと了解を取ってました。犬も他人の所有物になるし預かったからといって勝手に見せる訳にも行かないし、犬も見ず知らずの始めての人にはやっぱり緊張するだろうから、自分が先に犬のところに行って犬の緊張をほぐしてから どうぞ 見ていいよ となります。
 どんなにおとなしいと思っていても緊張や興奮、攻撃されるという思い込みから思わぬ行動に出るときがありますね(咬むとか唸るとか)。
 獣医をやってて本能行動 人間も動物も大して変わらないかな と思う。人間というものは猿に毛が三本生えたみたいなもんと聞いたことがある。 三本の毛は何だろう 知性、理性 それと口かな? 今じゃSNS それとも三本の毛もなくなりつつあるぅ~?
 犬のくせに猫なのになんていうのは人間の勝手な思い込み 犬や猫 牛馬豚鶏そして小鳥に及ぶまでそれぞれ一匹、一匹に個性がある。育児放棄もある。
 この育児放棄 飼い犬 飼い猫の場合は致し方ないが、鳥や野良猫の場合は少々赴きが異なる。鳥はたまたま巣からの落下の場合は親鳥が拾います。またこの仔は育たないと親鳥が判断する場合もあるなど、野良猫の場合は離乳が終わり子育て終了のときなど、それと子猫を安全な所に移動中の時、子猫が鳴いて、人間が見に行く、人の雰囲気を感じると親猫は近づきません、どこかでそ~とっ子猫を見てます。人の雰囲気を消して、みて見ぬフリをすると案外親猫が連れて行ってることもあります。
 野生動物、野生に近い野良猫、そぉ~とっ 触らない みて見ぬフリも大切かな?と思います。心苦しいですけどね。
 

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挨拶

2016年10月05日 | 日記
 自転車に乗ってて後ろから車、自転車を少しよけて 行き過ぎるのを待ってたら車もトロトロ 早く行ってよとつぶやく 車から「せんせ~い!元気?こんにちわ」と元気のいい挨拶をされた。以前来院されていた飼い主さん 残念ながら動物は亡くなったのですが 偶然出くわすと気持ちいい挨拶をいただける。こちらもなぜか喜ばしく思う。
いや 待てよ 動物が亡くなって自分を見かけたら「このクソッ獣医が!」と思う人もいるだろうなと.......イカン イカン マイナス マイナス 
マイナスのことを考えるとマイナスを引き寄せるというけど、自分のやってることがすべてじゃないといつも自己反省されど自分が考えうるベストな方法を提示してる、独りよがりかもしれないが。

 台風一過の夜空 きれいな三日月、遠く向こうは地平線上にほのかな明かりときらきら光る星 ありふれた光景でも思わず感動 なんども拝見。



 

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相関関係と因果関係

2016年10月01日 | 日記
 健康にいいといわれる運動や食事をとってもがんやいろんな病気になるし 健康に悪いといわれることをいくらしても病気にならない人もいる。人も動物も似たようなもの。
以前から参考にしている「人と動物の病気を一緒にみる」から『がんは相手を選ばないときがある。タバコも吸わない、酒も飲まない あらゆる健康にいいといわれて実践してる人も、有機栽培で野菜を育てる人も母乳で子供を育てた人もがんを患う。幼児 5歳の子 15歳の若い人 55歳の中年 85歳の高齢者 がんになるのに年齢も関係ない。一方体に悪いとされることを片っ端からやってきた高齢者ががんの兆候がまったくみられないのも珍しくない。』とあった。
 相関関係と因果関係(朝日新聞 福岡伸一の動的平衡)から
「Aが増えれば、Bが増える(または減る)のように二つの間に何らかのつながりがありそうなとき、相関関係という。でも相関関係はあくまでたまたまそう見えるだけでの関係。Aが原因でBが結果、つまりここに因果関係があるとはいえない。
たくさんある相関関係の中で、本当に因果関係が証明された関係は驚くほど少ない。
私たちは関係妄想の中に暮らしている」と載がってました。
 病気を見るときに病気の結果(診断)と原因 誘因など知りたくなるけど、あれが悪かった、これが悪かったと病気を説明するが理由付けにはうってつけ。想像で勝手に決め付けてないだろうか、あれが原因 これが悪いかった あれが悪いといえば納得 聞けば納得するけれどもよくよく考えれば本当にそうだろうか、原因がはっきりわかるときもあればむしろ分からない場合のほうが多い。
今ある結果から最善の方法を模索するほうが先決だと思う。
 
 

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