わたなべ動物病院の獣医さんブログin行橋

日々の思いをこごと、たわごと、ひとりごとに

プロフィール

2015年01月27日 | 日記
 医者の話が多いと思いませんか?なぜかと言うと、私は獣医学科を卒業して某大学医学部付属某何々施設と云う所に5年ほど勤めてました。隣には歯学部があり某研究所と研究所付属病院がありました。ある基礎系の教室に出入りしてノーベル賞を取った中山先生に近い仕事で研究者もどきをやってました(研究者はあきらめましたが)。ある教室と施設に来るかたにはバリバリの臨床医から病理を始め、細菌、薬理などの基礎系の研究者(ほとんど医者、有名な方もいました)、医学部のスッタフ、実験助手、大学院生、製薬会社の研究者など様々な方がいました。この様な方々と接してすばらしい知見をいただきました。
 獣医学科を卒業してすぐに東京や大阪などの大きな動物病院 小動物臨床にいっていれば今以上に獣医臨床は優れていたかもしれません。しかしこの5年間の遠周りが、今の私にとって貴重な財産となっております。
しかしながら 約20年間の、平均すると約三ヶ月に一回のペースの講習会参加で智識を得て、技術の教えを請い、獣医医療をおこなっております。また 治療限界感じたときは自分より優れた獣医に藪医者と思われようと公然と回し、紹介します。
これが オレが オレがの獣医でなく、うっ ちょっと待てよ、の少し気弱な獣医になってるしだいです。

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久しぶりの手術

2015年01月25日 | 日記
 近年 行橋、苅田、京都郡で動物病院が増えて手術数がめっきり減少してましたが、なぜか短い期間ですが、全盛期を彷彿するほどの手術依頼を受けました。
 さてこの手術ですが 体の大きい仔から小さい仔まで、若い仔から年齢の行った仔まで、大変困難な手術は大学病院などを紹介しますが 避妊から去勢までからその他通り一編の手術はこなします。私を信頼してくださり、大事な動物たちを預けて頂き手術をするときは緊張します。どんなに簡単そうな手術に入るときも心の隙間にふっと不安がよぎるときがあります。このとき私はいつも祈ります「神様 私に力をおかしください」と祈りながら手術に入ります。手術が終わりますと「やったー、終わった 有難うございました」とつぶやきます。くれぐれも勘違いしないでください。何かの宗教にはまってる訳では御座いません。ただただ謙虚にです。私を信用して下さってる飼い主さんには何事もなくお渡しするのですが なかにはとっても喜んでくれる飼い主さんがいらっしゃいます。また 綺麗に抜糸まで終わって、喜んでくれてる時、私はいつも飼い主さんに伝えます。いい損ねたり伝えなかったときは心の中でつぶやいてます。「私の力じゃないですよ、飼い主さんが信用してくださったからですよ。だから うまくいったんです。私の力じゃないです。飼い主さんの力ですよ」と。
手術にしても治療にしても私はほんの少しだけお手伝いをしただけ。信頼してくださる飼い主さんの力があって初めて成り立つものだと思ってます。
久しぶりの手術数の多さ、最大限の注意を払いながら最大限の努力をします。

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お詫び

2015年01月22日 | 日記
 年末年始にかけ私の心の不徳をいたすことにより、体調不良になり 私を信用して下さる患者様に多大なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。
 私が体調不良になったときに心のバイブルとして読む本があります。電池が切れるまでと言う本です。この電池が切れるまでと言う本の著者である医師の後書きを一部抜粋でご紹介します。「私は治療成績を良くすることが医師の仕事の第一目的だと考えていた。学会でも治療法の改良で成績がどのくらい良くなったかという発表ばかり聞いていた。同じような文献もたくさん読んだ。生存率の高い治療法こそ良い方法としてご家族に説明してきた。それが辛く苦しいものであっても、生きるためには耐えるのが当然と考えてきた。医療は人の苦しみを和らげてあげるのが本来の姿だと思う。それがいつしか、医師は人の命を左右できる存在と勘違いするようになった。傲慢な考え方だ。命にとって大切なことは長さではなく、質である。命の質を決めるのは、温かな家族とのふれあいだということを教えてくれた。医者は患者に育てられる。」
 私を信用して下さる患者様にお詫び申し上げます。

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