獣医をやってるせいか動物関係の本やテレビなどは以外と見ないもんです。個人の主観で書いてたり、やらせや先入観が先に出て 恐怖で怯えて必死になってる動物たちを面白おかしく放映して 挙句の果てには‘かわいい’などとの賜ってるのを見るとヘトヘトしてしまう。と言う訳でほとんど見ませんが、たまたま哲学家・池田晶子さんの「犬の力を知ってますか?」という本を手に取りました。まだほとんど飛ばし読みですがこんな考え方もあるのかと納得しながら.....一部紹介。
・あとから来たのに、先に行くというのが、最初にわかっている。
コロコロの仔犬のときから、老犬になるまで彼らはひたすら愛を送り続ける。
・すべてはご縁でつながっているのだから、別れることを恐れるより、出会えたことの僥倖を味わいたい。
と書かれてました。 自分だったら「縁亊なんで飼いたいと思ったときに、この子と思った時に飼ったらいいですよ。それまで無理に飼わなくていいですよ」と言ってました。
・人間の子供だって、そうではないか。愛してるから叱るのよ、私は子供を愛してる。
何事かを正当化するために、愛のムチなんてありはしない。
それは飼育だ、教育ではない。いけないからいけないではなく自分が嫌だからいけない、単なる憎しみという感情だけである。
そーだ!そーだ!監督が先生が飼い主がただ単に自分の思いどうりにならないから、愛のムチ? 自分も反省することしかり。
動物のお医者さんについて。
人の命は一律に必ず生かされるものとしてある。わかりやすい。しかし動物医療にはそれがない。生かすか殺すかは恣意と偶然、まるで曖昧なのである。
動物が好きでなった職業だろう。反論がある。好きでなった職業 たしかにそうだ。真摯な獣医は「俺 本当に動物のことを好きなんだろうか?」と一度や二度は考えたことがあると思う。しいて言えば漠然となった奴のほうが多いかもしれない。本当にすきっだたらと考えてしまう。
もうひとつ言わせてもらえば人間の医者は人間が好きだからなったのか、じゃー人間の皮膚科は皮膚が好きだから、産婦人科は......? 歯医者は歯が好きだからなった?とすぐに言いたくなる。
雑談の中で「今は猫を飼っているけど犬はいいね、 犬がいい」とおっしゃる方がいて「どう思います?」と自分に聞いてきました。
思わず「犬でも猫でもいい 牛でも豚でも馬でもいい」と答えました。
このとき動物が好き云々より「あー自分はやっぱり獣医なんだ」と自覚しました。
環境問題や食品の成分を見るとき、 国内産鶏の使用を見れば一安心する。だが使ってる肥料はどこの国の肥料、その肥料によっては鶏の肉質や安全性に影響する。養殖の魚に与える抗生剤もしかり、めぐり廻って人間に帰ってくる。
世間一般では小動物 いわゆる犬猫の診察をしているのが獣医のように思われがちですが、牛や馬の大動物臨床をやっている獣医もいれば、公衆衛生 環境衛生 食品衛生や薬の開発・行政をやってる獣医もいます。
大学の先生の言葉を借りれば「獣医学はヒトを含めた動物・衛生環境・自然を対象とするグローバルな学問分野です。広く人類のために貢献することが本来の姿かと思われます。」と言っておられました。
自分自身もそう思う。小動物臨床をやりながらも、環境や食品衛生に取り組んでいる獣医さんの知見も雑談の中で伝えて行きたいと思います。
・あとから来たのに、先に行くというのが、最初にわかっている。
コロコロの仔犬のときから、老犬になるまで彼らはひたすら愛を送り続ける。
・すべてはご縁でつながっているのだから、別れることを恐れるより、出会えたことの僥倖を味わいたい。
と書かれてました。 自分だったら「縁亊なんで飼いたいと思ったときに、この子と思った時に飼ったらいいですよ。それまで無理に飼わなくていいですよ」と言ってました。
・人間の子供だって、そうではないか。愛してるから叱るのよ、私は子供を愛してる。
何事かを正当化するために、愛のムチなんてありはしない。
それは飼育だ、教育ではない。いけないからいけないではなく自分が嫌だからいけない、単なる憎しみという感情だけである。
そーだ!そーだ!監督が先生が飼い主がただ単に自分の思いどうりにならないから、愛のムチ? 自分も反省することしかり。
動物のお医者さんについて。
人の命は一律に必ず生かされるものとしてある。わかりやすい。しかし動物医療にはそれがない。生かすか殺すかは恣意と偶然、まるで曖昧なのである。
動物が好きでなった職業だろう。反論がある。好きでなった職業 たしかにそうだ。真摯な獣医は「俺 本当に動物のことを好きなんだろうか?」と一度や二度は考えたことがあると思う。しいて言えば漠然となった奴のほうが多いかもしれない。本当にすきっだたらと考えてしまう。
もうひとつ言わせてもらえば人間の医者は人間が好きだからなったのか、じゃー人間の皮膚科は皮膚が好きだから、産婦人科は......? 歯医者は歯が好きだからなった?とすぐに言いたくなる。
雑談の中で「今は猫を飼っているけど犬はいいね、 犬がいい」とおっしゃる方がいて「どう思います?」と自分に聞いてきました。
思わず「犬でも猫でもいい 牛でも豚でも馬でもいい」と答えました。
このとき動物が好き云々より「あー自分はやっぱり獣医なんだ」と自覚しました。
環境問題や食品の成分を見るとき、 国内産鶏の使用を見れば一安心する。だが使ってる肥料はどこの国の肥料、その肥料によっては鶏の肉質や安全性に影響する。養殖の魚に与える抗生剤もしかり、めぐり廻って人間に帰ってくる。
世間一般では小動物 いわゆる犬猫の診察をしているのが獣医のように思われがちですが、牛や馬の大動物臨床をやっている獣医もいれば、公衆衛生 環境衛生 食品衛生や薬の開発・行政をやってる獣医もいます。
大学の先生の言葉を借りれば「獣医学はヒトを含めた動物・衛生環境・自然を対象とするグローバルな学問分野です。広く人類のために貢献することが本来の姿かと思われます。」と言っておられました。
自分自身もそう思う。小動物臨床をやりながらも、環境や食品衛生に取り組んでいる獣医さんの知見も雑談の中で伝えて行きたいと思います。