わたなべ動物病院の獣医さんブログin行橋

日々の思いをこごと、たわごと、ひとりごとに

フードメーカーの雑誌

2015年06月06日 | 日記
開業獣医のとこには薬品メーカーからフードメーカー 獣医師会雑誌 その他の小雑誌がたくさんくる。当然 獣医医療から最新の薬の使い方から動物の習性など色々書いており、それらを全部読み 眼を通しているとわざわざ講習会に行かなくてもいいくらいの有益な情報が入ってくる。講習会に行くというのは耳から聞くという別の意味でいいのだが。ほとんどの獣医が何かしらの講習会に行ったり 勉強してますので、ご心配なく。
 ロイヤルカナンというフードメーカーの雑誌で栄養学のことが書いてましたましのですが2,3紹介します。
・ペットにビタミンやサプリメントを追加することは必要ですか
バランスの良い食事を与えられてるペットのほとんどは、ビタミンやミネラルのサプリメントを追加してもそれによる恩恵を受けることは少なく むしろ含有する栄養素の濃度が高すぎると、食事とともに与えることで これらの成分が有害になる可能性がある。
 自分も若い頃 医学部にいて医者とよく話したが、「先生 体が疲れちゃってビタミン剤でも飲んだほうがいいですか?」『あ~必要ない 必要ない 普通のちゃんとした食事をしていれば充分に取れてるから』と言ってました。
まー今は、自分はタバコも吸うし お酒ものみますので たま~に気休めでビタミンC アリナミンやビタミンB12を飲んだりしますが。 当全 病院薬ですけど。
・ペットにとって穀物不使用の食事のほうが健康的ですか
穀物不使用やグルテン不使用という表現はほぼ販売戦略的な用語であり、ペットの健康には何の利益をもたらさない
グルテンうんたらかんたらは私は実際問題知らないんですが、面白いのは販売戦略的な表現というとこです。テレビや買い物にいってペットフードのコ-ナーから自分たちの食べるものまで見ていると 実においしそうである。 一度買って まずいと思っても、また もーいちど買ってしまうのは 実に不思議なもんです。これも自分がバカというよりも販売戦略の力ではないだろうか。
ある本にはパソコンを思わずクリックするのも反応率を分析され、考えつくされた結果だとありました。
・獣医師に高価な特別療法食を薦められました 普通の食事とどう違うのか
健康上の様々な問題を治療する上で、食事は非常に重要な役割を果たしている
特別療法食は従来の維持用フードに大きく勝る成果をもたらしてくれる。
な~だ 結局フードメーカーの雑誌か 食事療法食がいいよと書いてました。
やりかたとしては、普通の健康維持の食事を使いながら、薬で維持する方法とか 食事療法食だけで維持するとか色々ありますので 一つの方法にこだわらなくてもいいと思います。でも かなりいい情報がはいってましたので、折があれば診察上 お話することもあると思います。
 しかし やはり食事は大事だと思う。人間界でもさかんに食育がいわれ 病気になればそれなりの食事管理をします。
自分自身も食事でこんなものいつも食べたら体に悪いだろうとか(インスタント)、ファーストフードやでき合いなどでも食べたり ジュースを飲んだりして 職業柄成分をよくみますが まーいつも食べるわけじゃないし たまに食べる分にはいいかと たまには食べますが。
動物もいつもじゃなく たまにはいいんじゃないですかー? あまりお堅いことはいわずに。

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