東京六大学野球リーグの東大-早大2回戦で、早大の3年生高梨雄平投手(埼玉・川越東高出)が早大勢で初、リーグ史上3人目の完全試合を達成した。
六大学リーグでは22人(23度)のノーヒットノーラン達成者で、これで六大学ですべての大学が達成した・・・との記事を読み、六大学「すべて」で?とすぐに達成者一覧表に目を移した。藤本英雄(1942春・明大)、藤田元司(1954春・慶大)、杉浦忠(1957秋・立大)、星野仙一(1966秋・明大)などなど名だたるメンバーの中に、1927年春に「東大の」東武雄投手が立大相手に早大よりもかなり早くノーヒットノーランを達成していた。この試合の敗戦でリーグ戦50連敗中となり、これまで約半分にあたる11度もノーヒットノーランを喫している東大においてはなかなか想像しにくい歴史的事実である。
彼はノーヒットノーラン以外にも、1925年秋季対法大戦で六大学リーグ初の本塁打を放ち、リーグ通算60試合に登板し16勝32敗、207奪三振で16勝は東大史上2位。東大(当時は帝大)が六大学リーグに加盟できたのは東の力投のおかげであったと言われる・・・そうでそれはそれは凄い選手だったようだ。
このような記録から読み取れる歴史の重みは野球のもうひとつの楽しみ方でもある。
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