先日九十九里までひとりで出掛けた。
突然思い立ち、数日前に「一泊してくる」と妻に告げ、小雨の朝、車を走らせる。もともと運転はそれほど好きでは無かったが、ちょうど一年前の長野ドライブをきっかけに、車での移動に積極的になった気がする。京葉道路を南下し、東金道に入り、圏央道で降り、国道をひたすら走る。距離にして約90km、90分ほどで目的地に到着。あの夏の1600kmの経験から「わずか2桁じゃん」と非常に近く感じた。
海岸線を走り、昼過ぎに日帰り温泉に入る。ほぼ貸切の状態で、目隠しの壁の向こうから聞こえる波の音をBGMに、ゆったりとゆっくりと湯に浸かる・・・ビールが飲みたいが、予約した駅前のホテルに向かわなければならないのでぐっと我慢する。
ポカポカした身体のまま、夕方ホテルにチェックイン。スタッフさんに食事処を訊ねる。マップを頂戴し、明記されているお店の中からいくつをピックアップして頂く。そして繁華街の位置を確認すると・・・「ございません」とのこと
部屋でひと休みした後、夕暮れの駅前を散策する。歩道がない道路を歩くが結構怖い。途中でマップを広げるが外灯が暗くて読めない・・・街には大きく分けて「駅前発展型」と「幹線道路沿い発展型」の二通りがあると思うのだが、この街は確実に後者で、駅前に本当に繁華街がなかったが、国道沿いには多くのチェーン店・大型店がひしめきあっていた。そして30分ほどで散策が終了し、古民家を改築したと思われる居酒屋でこの街に住んでいる先輩と合流し、何十年ぶりかの再会に乾杯し、洋風おでんに箸を伸ばす。
数時間後、先輩と別れ、ホテルに戻る。少し飲み過ぎたのか?ドライブ疲れなのか?目覚めるとあっという間に朝を迎えていた。大雨の中、行きと違う道で東京へと向かい、昼過ぎに到着した。いつものひとり旅とは異なるほぼ無計画のぶらり旅であったが、そんな気まま旅が出来るようになったんだ~と自分で勝手に決めたことにも関わらず、不思議な気分の二日間だった。
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