週末で、稲こぎと籾すりを終えた。
これで、大方のコメ作り作業を終えたことになる。
稲刈り後、約2週間かけてはぜ干しした稲を、お隣さん所有のハーベスタにかける。
このハーベスタ。乾燥した稲を入れると、米粒と稲わらに分けてくれるという優れもの。
更にその後、必要に応じて乾燥機で乾燥させ(含水率15%くらいがいいらしい)、籾すりの工程となる。この籾すり機もお隣さん所有。
しっかりと天日干しされていれば、そのまま籾すりができるらしい。
30kgごとの袋に詰め、完成。
今年の成果は、うるち米(ご飯)が22袋だったか24袋だったか、もち米が7袋だったか何だったか。
ほとんど作業に参加しなかった記憶があるので、あまり偉そうには語れない。。。
こうした作業に、ご近所さんや親せきがお手伝いに来てくれる。
自身も高齢などで大変だろうに、昔からの生活の中で身に付いている行為だろう。
本当にありがたいことです。
稲をこいだ後、藁は焼いてしまう。注連飾りや畑の肥料などにもするらしい。
空気の乾燥するこの季節。風や湿度などをよみながら、万が一がないようにして、点火。
豪快な炎が上がる。
10月6日、7日と、2地区で奉納神楽を勤めさせていただいた。
うちにしては珍しく、六日市からのお呼ばれ、しかも2連チャンだった。
六日市といえば島根県。島根県といえば石見神楽のテリトリー。テンポが早く、ストーリー性のある勧善懲悪的な舞いは、見るだけでも心躍るもの。
儀式舞も多く伝わるうちの神楽よりもそっちの方が楽しいだろう、と客観的にも思うけど、2年に1回くらいは六日市方面からのご依頼がある。
ありがたいことです。
舞い終わった後、必ず聞く言葉が、「珍しい舞を見させてもらった」。
・・・・・・それ、褒めてくれてるんでしょうか。。。。
ところで、上沼田神楽には、12の演目が伝わっている(今は舞ってないものも含んで)。
通常のイベントでは、どうしても見栄えのする演目(ほとんどが大蛇)を中心に、多くても2演目程度の上演となってしまう。
一方で、見た目はぱっとしない儀式的な舞いも多くあり、普段は日の目を見ることがないものがある。
前者は、八俣大蛇、黄泉醜女、事代主の神などなど
後者は、大国主の神、芝鬼人などなど
見栄えのする演目でも、イベントの際は時間の都合等々で、所作の一部をカットしたり、登場するハズの神様が登場しなかったりと、「完全型」ではないことがほとんど。
でも、3~4時間をみっちりと舞う奉納神楽、秋祭りの舞台だからこそ、こうした演目が上演でき、継承に繋がってきます。
ほかにも、これを機に初舞台を踏んだりといった面もあります。
ハタから見ると、同じ演目。でも実は、いつもとメンバーが入れ替わっての上演、ってことも多々あります。こうして、人数が少ない時や怪我、病気の際に、臨機応変に対応できる環境を作っております。
しかし、人数はギリギリだよ。
毎年秋には、お世話をさせていただく行事が2つある。
一、沼田ふれあいまつり
10月28日(日)
沼田ふれあい神楽交流館周辺(岩国市錦町須川)
一、山代神楽共演大会
11月25日(日)
錦ふるさとセンター(岩国市錦町広瀬)
沼田ふれあいまつりは、沼田地区の住民、出身者、神楽衆、近隣住民が力をあわせて運営しているもので、今年で24回目になる。
平成元年からはじまったこのイベント。スタッフはおおむねそのままに、子ども、そして孫が運営に参加するなど、過疎化が進む集落にあって、地域を結び付ける行事にもなっている。
一方、主要スタッフも高齢化が進んでいたりで、運営もなかなか大変。
上沼田神楽の上演や、福引き、餅まきなどを予定しています。
各地でイベントの多い季節ではありますが、手作りの行事でしっかりとおもてなしをさせていただきます。
是非足をお運びください♪
(岩国市報には「向峠神楽の出演」とありますが、スケジュール等の都合により上沼田神楽のみの上演となります)
山代神楽共演大会は、岩国市北部の「山代神楽」が力をあわせて運営しているもので、今年で12回目になる。
途中、行政運営のストップなども乗り越えながら、今は完全な神楽団体の運営により、何とか何とかご好評をいただいている。
地元のやましろ商工会による出店もありで、大変賑わうこのイベント。今年は錦町での開催ということもあって、神楽列車の運行も企画している。
詳細が決まったらお知らせしますので、お楽しみに!