山代日記 ~神楽とか、田舎行事とか~

山口県岩国市錦町に伝わる上沼田神楽を中心としたブログ。
広域組織の山代神楽連絡協議会や農作業、田舎行事なども掲載。

山口県総合芸術文化祭

2009年09月27日 23時37分08秒 | 上沼田神楽

平成18年に開催された国民文化祭。それを受け、県民文化祭を発展させたのがこの「総合芸術文化祭」。

第3回となる今年は、岩国市(シンフォニア岩国)でメインフェスティバルが開催される。

テーマとしては、
 「岩国市を流れる錦川の源流から海へと続く水の流れを、時の流れ、
  人の一生に見立てた吹奏楽、合唱、邦楽等がコラボレートした新たな音楽ステージ」
という壮大なもの。

その舞台の一つに神楽を組み込む話をいただき、山代神楽で話し合った結果「上沼田神楽」が出演することとなった。
童謡、合唱、吹奏楽等のコラボで構成される舞台に、神楽がどうMIXされるのか!?
先日は広島県で「神楽とオーケストラのコラボ」があったが、今回の演出では神楽というものを尊重してくれて、神楽単独的な出演となる。

既にリハーサルが積み重ねられており、9月27日には全体練習が行われた。上沼田神楽は初の会場入りとなる。
老若男女、大勢の人が主会場となるシンフォニア岩国のコンサートホールを出入りしていた。

前日の26日には、メイン指揮者となる矢澤定明氏がわざわざ上沼田神楽の本拠地「沼田」まで来られ、伝承地の雰囲気、練習の様子から舞台のイメージまでを確認・指示いただいた。高名な方にも関わらず、フットワークの軽さ、気さくさに、団員一同関心しておりました。

上沼田神楽の舞台練習としては、10月31日の前日リハーサルを経て、11月1日の本番となる。
他の出演者の足を引っ張らないよう、またメインフェスティバルの大成功のお役に立てるよう、しっかりと固めていきたいもんです。

Dvc00224  Dvc00244 リハーサルの様子。

参考
総合芸術文化祭HP
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a19300/festa/index.html


岩国民俗芸能まつり

2009年09月19日 23時26分08秒 | 岩国民俗芸能まつり

去りまくる8月30日、岩国民俗芸能まつりが盛大に開催された。

岩国市内の民俗芸能が一同に介し、日頃の伝承の成果を披露するこの大会。普段は交流する機会のない団体と交流がもてるのもこの行事の魅力だろう。
当日は、夏休み最後の日&衆議院議員選挙が重なる中、約600人に方にご来場いただいた。

我らが上沼田神楽保存会は、「芝鬼人」で出演。一時途絶えていたものを一昨年に復活させたもので、これだけの観客の中で舞うのは初めて。
私も火遠理命として出演させていただき、観衆の中で気持ちよく舞うことができました~♪

9月11日には反省会も開催され、熱い意見交換を交わした。各団体で継承等の課題も抱えている一方、将来にわたって保存するため、お互いが力をあわせよう!といった発展的な話し合いもでき、有意義なものだった。
一方、民俗芸能には、神楽は神社といった具合にそれぞれの舞台がある。その舞台で演じてこそ、観てこそ魅力が伝わるものも多い。今回のイベントをきっかけに、本来の舞台にも興味をもっていただければ幸いです。

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芝鬼人の様子。
その他の団体の画像は、下記を参照
http://www.uenuda.com/h21-photo.html


沼田林道道つくり

2009年09月13日 22時54分59秒 | 沼田のできごと

今年もこの日がやってきた。

毎年9月の第2日曜は、沼田の林道の道つくり(道刈り)の日。
朝7時30分集合。
弁当持参。
で、ひたすら道の整備を行う。

ある者は草を刈り、ある者は刈った草を取り分け、またある者は溝の泥を上げる。

驚くのは、沼田の70歳を超える先輩方がとにかく動くこと。日頃から農作業に精を出す彼らは、20代の僕よりも元気に思える。。
地元にいない者も、山の持ち主として参加する。下は20代から、80代までが一緒に活動するというのも面白いものです。

一方で、近隣の集落では、低迷する木材価格に加え、こういった整備の労力を避けるといった理由で、林道の整備を放棄しているところもあるという。
国策で植林を行い、税金を投じて林道を整備した結果、その林道を放棄する。何とも悲しい事態だ。

沼田林道は、地元民が定期的に取り分けに入っており、山の整備に対する関心は高い。
山を整備しやすい環境を整えないと、また、農山村の存在価値が見直されないと、いつかはこの沼田林道も放棄する日が来るのかも知れない。

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Dvc00307 これが Dvc00309 こうなります。

Dvc00310 昼は、みんな仲良く弁当タイム。昼寝の後、作業は再開される。