山代日記 ~神楽とか、田舎行事とか~

山口県岩国市錦町に伝わる上沼田神楽を中心としたブログ。
広域組織の山代神楽連絡協議会や農作業、田舎行事なども掲載。

今年の課題

2009年01月28日 21時46分54秒 | 雑談

冬の間は、神楽に関わる時間も減る。このオフこそが大事なんだ!と、毎年気を引き締めては、結局秋に泣く・・・の繰り返し。
今年こそは、実りある冬にしよう! とりあえず、上沼田神楽の新年会は来月! そこからスタートですねー。

で、先週になるけど、山代神楽の新年会が盛大に行われました♪ 昨年の共演大会の打ち上げを兼ねた飲み会は、各団体から合計約35人が参加し、正に朝までの大騒ぎとなりました♪ 
互いの交流を深め、共通の趣味であり、共通の生き甲斐(?)である神楽を継承しやすい環境を作って生きたいもんです。

File0005 大昔の上沼田神楽の写真。映像機器も無い時代、舞を覚えるには「見て盗む」しかなかったことでしょう。そのやりとりにこそ、本当の伝承があるんでしょうねー。


共演大会DVD作成中!

2009年01月12日 22時38分17秒 | 山代神楽連絡協議会

昨年11月30日の第8回山代神楽共演大会は、約1,000人のお客さんに来ていただき、本当に大成功だった。

山代神楽連絡協議会では、平成18年の共演大会以降、イベントのDVDを毎回作成している。これまでに作成したのは、
 ・第6回山代神楽共演大会(H18.11.26)
 ・山代神楽共演大会in岩国(H19.3.4)
 ・第7回山代神楽共演大会(H19.12.6)
の3作品。各2,000円で販売してますので、まだ購入してない人は是非!
(こちらから申し込みできます →http://www.uenuda.com/back-sell.html

で、第8回共演大会も作成する予定にしており、すでに申し込みも何件かいただいている。例年なら2月頃には完成しているハズだけど、今回は非常に非常に遅れており、どうやら3月ころにはなりそうカモ・・・。
映像の編集は4割、ジャケット作成は5割、その他にいたっては未着手の状況。
何とか少しずつ進めてますので、注文された方は今しばらくお待ちくださいm(_ _)m

P1180819
第8回共演大会の出店の様子。DVDでは残念ながら舞台映像しか収録できないけど、出店もイベントを盛り上げた大きな要素ですね。


[地域行事]深須とんど祭り

2009年01月11日 20時59分00秒 | 深須のできごと

今年もとんど祭りの季節がやってきた。
このとんど祭りとは、正月の役目を終えた注連飾りなどを燃やす行事。各地の河原で行われるもので、岩国で有名なところでは錦帯橋で盛大に行われている。
錦町の深須地区では、昔は各でやっていたらしいけど、地区でやるところも少なくなり、深須でまとめたとんど祭りを「深須会」が担っている。

さて、深須会のメンバーは午前8時過ぎに集合。手分けして竹や各家の注連飾りを集め、11時頃には準備が整った。
で、お清めの後に火入れが行われた。高く組まれた竹が燃え上がる景色は、風情があるもんですねー。大雪の中でしたが、豚汁やぜんざい等が振舞われ、賑やかな会場になってました♪
今年から、上沼田神楽が前年に使った切り飾りや御幣等の道具は、このとんどで燃やすことにした。役目を終えた道具たちの活躍に感謝です!

Dvc00033 昨年の各舞台で役目を終えた切り飾りたち。高く昇って下さい。

Dvc00038 降り積もる雪の中、燃え続けるとんどを眺め続けること2時間。壮大です。


古事記と日本書紀

2009年01月08日 20時41分35秒 | 雑談

日本には、古事記と日本書紀という歴史書が伝わっています。古事記は712年、日本書紀は720年に献上された書物で、古事記は現存する最古の歴史書、日本書紀は最古の正史(国家事業として編纂された歴史書)です。
ほぼ同じ時代に編纂された記紀(古事記と日本書紀をあわせてこう言う)ですが、構成や内容等に大きな違いも見られるようです。

古事記は、上巻・中巻・下巻からなっており、日本語を基調にした記述がなされています。ただし、その時代、日本語はあれど、これを表現する文字が確立してなかったらしいです。平仮名が確立するのは平安時代の話ですから。
このため、古事記を編纂した太安万侶は頭を捻り、日本語を表す漢字をあてて記述したそうです。

日本書紀は、全30巻と系図1巻からなっており、当時の国際語とも言える漢字で記述されています。これは、日本という国家の歴史、重みを諸外国に向けて示すために作られたためと言えます。
このため、日本語調で著された古事記とは、同じ神様の名前でも漢字が違うようです。スサノオノミコトは、古事記では須佐之男命、日本書紀では素盞嗚尊や素戔嗚尊などと書かれています。

上沼田神楽は古事記に基づいた神楽を伝承していますが、確かに日本書紀ではなく古事記の方の漢字、物語、口上が伝わっています。
こういった神楽の裏側を覗いて見るのも面白いかもしれませんよ。


[地域行事]正月

2009年01月01日 23時39分00秒 | 深須のできごと

新たな年、平成21年が始まりました。
上沼田神楽が伝わる上沼田では、古くから「拝賀式」なる行事が行われる。
午前10時。新年を迎えた地区住民、帰郷者が神沼田神社に集い、新年の挨拶、「一月一日」の歌、代表者挨拶、沼田の発展を祈っての万歳などが行われる。
新年から雪に見舞われたけど、この拝賀式に間に合うように戻ってくる人もいたりで、この行事での顔合わせの大切さ、意味深さを感じる。

Dvc0001140人を超える人が集まった上沼田神社。すでに一杯やって来る人もいる。

その後は各自解散し、自宅で充電。
で、今年からは新たな試みとして、若手(?)を中心とした飲み会をやろう、ということになっていた。盆はソフト大会の後の飲みがあるけど、冬は無い。どうせ寝て過ごす正月なら、みんなで集まった飲もう!といううちの親父の発案。
14時から始まった飲み会はだんだんと盛り上がり、次第には各家を回って挨拶、一杯やって騒いでは別の家に移動するという行事に発展した。親父企画は大当たり、といったところか。
外は雪。あたりは真っ白。静かな正月に、おじさん方の騒ぎ声がやけに響いた夜だった・・・。
Dvc00006 二次会会場にて。

だんだんと人が減るだけど、こうした行事を通じて、帰って来やすい故郷になればいいですな。