2009.7.11(土)
S君と愛鷹(あしたか)山塊の位牌岳、袴腰岳、愛鷹山を縦走した。
週末の天気予報が微妙で、なかなか計画が立たなかったが、
金曜日になって週末予報に一転して晴れマークが顔を出した。
急遽S君と相談して愛鷹山を選んだ。
山中はほとんどガスに覆われ展望は得られなかった。
しかし今回歩いたコースの魅力は原生林とブナの巨木、老木にあり、
ガスはその魅力を一層引き立ててくれた。
冒頭写真は今年元旦、浜石岳山頂で撮影。
初日の出に染まる富士山と愛鷹山(右)。
静岡市側から望む愛鷹山は常に富士山と共にある。
今回の報告では展望写真がないので、
はじめに愛鷹山と富士山のツーショットを載せてみる。
2007年12月31日、浜石岳(はまいしだけ、707m)から。
2008年1月6日、安倍奥・青笹(あおざさ、1550m)から。
2008年11月30日、薩埵峠(さったとうげ)から。
愛鷹山塊全容。
愛鷹山塊には幾つかのピークがある中、
愛鷹山は標高は低いが一等三角点を持つせいか、
山塊全体を愛鷹山と呼んでいる。
左のピークが山塊最高峰の越前岳(えちぜんだけ、1504m)。
中央のピークが今回のコース最高点の位牌岳(いはいだけ、1457.5m)。
右端(南端)のピークが愛鷹山(あしたかやま、1187.5m)
06:30、出発点となる水神社駐車場で身支度するS君。
ここは位牌岳の登山口で
「池の平ルート」と「つるべ落としルート」の2ルートがある。
今回は「つるべ落とし」ルートを選択した。
鬱蒼とした緑に覆われた林道を進む。
駐車場から20分程で到着した登山口。
苔むした岩場の道を進む。
未明まで雨だったらしく、登山道は非常に滑りやすい状態だった。
間もなく、登山ルートの名前にもなった「つるべ落としの滝」に到着。
滝つぼ周辺には、清涼感たっぷりの気持ちよい風が吹いていた。
高度を上げると、ブナ、ヒメシャラなどの原生林が現われた。
気持ちのよい森を行く。
このルートならではの楽しみだ。
出発点から2時間程で、池の平からのルートと合流した。
位牌岳へ向かう主稜線との出合いも近い。
主稜線との出合いを右折、位牌岳を目指す。
位牌岳山頂手前の、崩れの渕。
覗き込むと、底の見えない絶壁。
写真の岩は、大きな地震が起きたら崩落するに違いないと思われた。
位牌岳山頂からの復路、ここで約15分の軽食休憩をとった。
樹木に囲まれた位牌岳山頂。
歩き始めて2時間30分で到着した。
山頂にある警告。
危険であることは知人に聞いたり、ブログで見たりして知っているが、
この警告がなければ、
とっくに鋸岳~位牌岳縦走路に挑んでいたはず。
いずれ警告を無視して、鋸岳を目指す日が来ることだろう。
位牌岳から主稜線との出合いに戻る。
これから主稜線を辿って愛鷹山を目指す。
狭い尾根道を南下する。
相変らず気持ちのよい樹林帯を行く。
愛鷹山への稜線上に位置する袴腰岳(はかまこしだけ、1248m)。
富士市須津(すど)渓谷側から登るとハードなピークだが、
位牌岳からの、下り基調の稜線を歩いてくると、他愛のないピークに感じられる。
袴腰岳を通過すると、周囲の樹木が大きさを増し、
いよいよ原生林に入ることを実感した。
愛鷹山の手前には、馬場平(ばばだいら、1200m)と名の付いた台地が広がる。
ブナの巨木、老木が林立するエリアだ。
ガスが、馬場平を一層幽玄な雰囲気にしている。
私の大好きな巨大なブナの老木。
存在感は圧倒的。
この木の前では時間を忘れる。
いつまでも近くにいたくなる、不思議な魅力を秘めている。
奇妙に枝を張る古木。
馬場平はゆっくり散策するのにもってこい。
ただし、雪、霧の天候時は、いったん道を外すと、迷う危険がある。
馬場平から愛鷹山手前のコルまで急坂を下る。
鞍部には、愛鷹山に向かう主稜線の道と、出発点の水神社に向かう道の分岐がある。
鞍部から見上げる愛鷹山。
土で滑りやすい急登が待っている。
急登をあえいで到着した愛鷹山山頂。
登り始めて4時間で到着。
控えめに存在する一等三角点。
山頂から1分のところに鎮座する愛鷹神社。
山頂から望む馬場平。
山頂でゆっくり昼食を取った後、
登ってきた急坂を鞍部に向かい下り返す。
緑の中、ヒメシャラが綺麗だ。
鞍部にある、水神社方向を示す標識。
ここを林道に向かって下った。
林道に出合って左折、登山口を経由して約30分で駐車場に到着。
時刻は13:20。
休憩、昼食を含めた行動時間は6時間50分だった。
昨年11月29日、家内と登った、越前岳へ向かう稜線から撮影した写真。
左端の、山頂に雲がかかっているピークは位牌岳。
右に続くギザギザの稜線が、入山しないように警告されている鋸岳への稜線。
きっと近い内にあることになるだろう。
S君と愛鷹(あしたか)山塊の位牌岳、袴腰岳、愛鷹山を縦走した。
週末の天気予報が微妙で、なかなか計画が立たなかったが、
金曜日になって週末予報に一転して晴れマークが顔を出した。
急遽S君と相談して愛鷹山を選んだ。
山中はほとんどガスに覆われ展望は得られなかった。
しかし今回歩いたコースの魅力は原生林とブナの巨木、老木にあり、
ガスはその魅力を一層引き立ててくれた。
冒頭写真は今年元旦、浜石岳山頂で撮影。
初日の出に染まる富士山と愛鷹山(右)。
静岡市側から望む愛鷹山は常に富士山と共にある。
今回の報告では展望写真がないので、
はじめに愛鷹山と富士山のツーショットを載せてみる。
2007年12月31日、浜石岳(はまいしだけ、707m)から。
2008年1月6日、安倍奥・青笹(あおざさ、1550m)から。
2008年11月30日、薩埵峠(さったとうげ)から。
愛鷹山塊全容。
愛鷹山塊には幾つかのピークがある中、
愛鷹山は標高は低いが一等三角点を持つせいか、
山塊全体を愛鷹山と呼んでいる。
左のピークが山塊最高峰の越前岳(えちぜんだけ、1504m)。
中央のピークが今回のコース最高点の位牌岳(いはいだけ、1457.5m)。
右端(南端)のピークが愛鷹山(あしたかやま、1187.5m)
06:30、出発点となる水神社駐車場で身支度するS君。
ここは位牌岳の登山口で
「池の平ルート」と「つるべ落としルート」の2ルートがある。
今回は「つるべ落とし」ルートを選択した。
鬱蒼とした緑に覆われた林道を進む。
駐車場から20分程で到着した登山口。
苔むした岩場の道を進む。
未明まで雨だったらしく、登山道は非常に滑りやすい状態だった。
間もなく、登山ルートの名前にもなった「つるべ落としの滝」に到着。
滝つぼ周辺には、清涼感たっぷりの気持ちよい風が吹いていた。
高度を上げると、ブナ、ヒメシャラなどの原生林が現われた。
気持ちのよい森を行く。
このルートならではの楽しみだ。
出発点から2時間程で、池の平からのルートと合流した。
位牌岳へ向かう主稜線との出合いも近い。
主稜線との出合いを右折、位牌岳を目指す。
位牌岳山頂手前の、崩れの渕。
覗き込むと、底の見えない絶壁。
写真の岩は、大きな地震が起きたら崩落するに違いないと思われた。
位牌岳山頂からの復路、ここで約15分の軽食休憩をとった。
樹木に囲まれた位牌岳山頂。
歩き始めて2時間30分で到着した。
山頂にある警告。
危険であることは知人に聞いたり、ブログで見たりして知っているが、
この警告がなければ、
とっくに鋸岳~位牌岳縦走路に挑んでいたはず。
いずれ警告を無視して、鋸岳を目指す日が来ることだろう。
位牌岳から主稜線との出合いに戻る。
これから主稜線を辿って愛鷹山を目指す。
狭い尾根道を南下する。
相変らず気持ちのよい樹林帯を行く。
愛鷹山への稜線上に位置する袴腰岳(はかまこしだけ、1248m)。
富士市須津(すど)渓谷側から登るとハードなピークだが、
位牌岳からの、下り基調の稜線を歩いてくると、他愛のないピークに感じられる。
袴腰岳を通過すると、周囲の樹木が大きさを増し、
いよいよ原生林に入ることを実感した。
愛鷹山の手前には、馬場平(ばばだいら、1200m)と名の付いた台地が広がる。
ブナの巨木、老木が林立するエリアだ。
ガスが、馬場平を一層幽玄な雰囲気にしている。
私の大好きな巨大なブナの老木。
存在感は圧倒的。
この木の前では時間を忘れる。
いつまでも近くにいたくなる、不思議な魅力を秘めている。
奇妙に枝を張る古木。
馬場平はゆっくり散策するのにもってこい。
ただし、雪、霧の天候時は、いったん道を外すと、迷う危険がある。
馬場平から愛鷹山手前のコルまで急坂を下る。
鞍部には、愛鷹山に向かう主稜線の道と、出発点の水神社に向かう道の分岐がある。
鞍部から見上げる愛鷹山。
土で滑りやすい急登が待っている。
急登をあえいで到着した愛鷹山山頂。
登り始めて4時間で到着。
控えめに存在する一等三角点。
山頂から1分のところに鎮座する愛鷹神社。
山頂から望む馬場平。
山頂でゆっくり昼食を取った後、
登ってきた急坂を鞍部に向かい下り返す。
緑の中、ヒメシャラが綺麗だ。
鞍部にある、水神社方向を示す標識。
ここを林道に向かって下った。
林道に出合って左折、登山口を経由して約30分で駐車場に到着。
時刻は13:20。
休憩、昼食を含めた行動時間は6時間50分だった。
昨年11月29日、家内と登った、越前岳へ向かう稜線から撮影した写真。
左端の、山頂に雲がかかっているピークは位牌岳。
右に続くギザギザの稜線が、入山しないように警告されている鋸岳への稜線。
きっと近い内にあることになるだろう。
でも、意外に道迷いや滑落なんかがあるんですよね。
標高はそれほど高くなくても気をつけなくてはいけないですね。
そうそう、タイトルバックの画像が初夏らしくなりましたねぇ~。
6年前、すい臓がんの疑いで
長泉町の県立がんセンターに入院、
精密検査のあと、開腹手術ですい臓を半分ほど摘出しました。
入院期間中、
晴れれば見える位牌岳を毎日眺めましたが、
位牌岳が見えた日はわずかで、
そもそも、
がんセンター周辺がしばしばガスに覆われました。
摘出した患部の細胞は良性でした。
良性と判明した途端、
担当医は「あなたはガンではないので、今後あなたをこの病院で診ることはできません」と宣告。
私は家内と共に、
喜びをもってその宣告を受け入れました。
話を元に戻します。
愛鷹山周辺は、
おそらく富士山の存在ゆえに快晴の少ないエリアで、
それだけに、低山のわりに
道迷いなど遭難が多発するのだと思います。
ところで富士山富士宮口新五合目、
レストハウス前での落石死亡事故。
私がこれまで7回、富士登頂の出発点としたあの駐車場で落石事故が発生するとは…
想像を越える事態でした。
山でのリスクは至るところにあることを、
改めて思い知らされました。
これからのシーズン、
登山口に最も近いレストハウス前に駐車できるとは思えませんが、
仮に空いていたとしても、
もっと下の駐車スペースに車を置こうと思いました。