山の記憶 再び

「静岡のK」 山歩きの記録




番外 西穂山荘

2009-07-20 | Weblog
2009.7.18(土)、19(日)

家内の休みに合わせ、西穂高岳へ向かった。
家内にとって初の北アルプス。私にとって初の新穂高温泉。

実は、8月下旬に1週間の休みを使い、
新穂高温泉を拠点にして
笠ケ岳、双六岳を周遊する予定。
今回はそのための下見も大きな目的だった。

なので、
週末の飛騨地方の天気予報は悪かったが決行した。
珍しいことに、
予報は的中した。

ロープウエイを使ったラクチン登山。
しかも、
荒天で、西穂どころか独標さえ踏まなかった今回の山行。

敢えて「番外」とした。

写真は新穂高ロープウエイ「西穂高口駅」から約1時間、
昼前に到着した西穂山荘。

山荘にザックをデポして西穂ピストンの予定だったが、
大雨、強風、ガスの三拍子。
翌日の快晴を期待して、
初日は山荘でマッタリ過ごした。

とは言え、
荒天にもかかわらず、
山荘受付には
「本日は布団2枚に3人」の表示。

私たちの後に、続々とパーティーが到着。
山荘は、足止めを余儀なくされた登山者で大賑わいとなった。












自宅を午前5時に出発。

最初の休憩地となった中央高速道八ヶ岳SA。

八ヶ岳の展望ゼロ。
しかし、早朝にもかかわらず、満車状態。










新穂高ロープウエイ「新穂高温泉駅」。

午前9時過ぎ、すでに駐車場は満車に近い。

標高は1117m。

終点、標高2156mの「西穂高口」まで、
乗換えを含め約15分。

ロープウエイを使っての山行は初めて。
観光客に混じって、
登山姿の私たちは浮いていたと思う。










ロープウエイの改札口。

私たちは山登りという目的があるが、
大半の観光客は、この雨とガスの中、
往復2800円のチケット代が惜しくはないのだろうか?
と思った。

荷物8キロ以上は300円の荷物券が必要。
夏場で軽いと思っていた私のザック、
量ったら10キロあったのでプラス300円。
ちなみに家内のザックは5キロ。










到着した「西穂高口駅」は大雨と濃いガスの中。











駅周辺は「千石園地」と呼ばれる緑地帯。

うまい具合に「きぬがさそう」の標示板の周囲に「キヌガサソウ」が咲いていた。
めったに見られない光景だ。










遊歩道を下る。










間もなく、「登山届出所」が現われた。
しっかりした小屋だが、
室内にはテーブル、届出書と鉛筆、鍵のかかったポストがあるだけ。

立派過ぎかも…

自宅でプリントした計画書をポストに入れて登山道へ向かった。
登山道入り口には「一般の人は進入禁止」とあった。
私たちは「一般の人」ではないのかな?














道沿いにはゴゼンタチバナの群生が至るところに。











マイズルソウもしっかりした花を咲かせていた。











開けた場所に出た。
晴れていれば、西穂から槍に至る大展望が望めただろう。











強風に煽られ、差していた傘をたたんだ。
「主稜線に出たようだ…」











と思った途端、西穂山荘に到着。











チェックインして案内された部屋。

受付に「布団2枚に3人」とあったように、
枕が窮屈に並べられていた。

それでも予約してあったせいか、
出入り口に近い、いい場所に寝床が指定されていた。











雨と汗でずぶ濡れとなった服を着替え、周辺散策。

続々と登山者が登ってきた。











テン場も込んでいた。











夕食近く、雨が上がり、テラスは賑わった。











西穂山荘全景。











夕暮れ。

視界もよくなり、夕焼けも…

2日目の好天を予感したのだが…











午前3時、小屋を襲う強風の音で目を覚ました。

満天の星を期待して外に出たら、
強風に加え、前日以上の猛烈なガス。
ヘッドランプは濃いガスを照らすのみ。何も見えない。

3時間後の快晴を願って布団に戻った。

3時間後の小屋前テラスがこの写真。

ヘルメットにザイル、カラビナを装備し
北ア屈指の難コース、奥穂への稜線へ向かうパーティーもいたが、
多くの人は、下山した。
トムラウシ山の悲劇が身近に感じられた。











雨は小降りだが、
前日以上に濃いガスの中を下った。











ひっそりと咲くクルマユリとの出合い。











下りのロープウエイ。
高度を下げると展望が開けた。











新穂高温泉駅の手前に位置する乗換駅
「しらかば平駅」を見下ろす。











午前9時前に下山。

新穂高温泉でのんびり温泉に浸かろうと向かった深山荘。











深山荘への吊り橋から望んだ上流部。

写真ほぼ中央に、メタボ風親父の裸体。

男湯は周囲から丸見えのようなので、深山荘はやめ平湯に向かった。











観光案内所オススメの「ひらゆの森」。

大人500円。

ものすごくお値打ち

安曇野の民宿「ごほーでん」と同じように、
癖になりそうだ。

飛騨牛はうまかった~











帰りの休憩は諏訪湖SA。











やっぱり込んでいた。

この後My畑に寄ってミニトマト、インゲン、ナス、キュウリ、枝豆を収穫して帰宅。

美味しい野菜を食べながら、このブログに取り掛かった。


4 コメント

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残念でしたねぇ (賢パパ)
2009-07-20 21:03:06
こんばんは。

せっかくの遠征だったのに悪天とは残念な事でした。

こちらは予報が外れて日曜日はピーカンでした。

今日の予報は曇りでしたがどうせ外れるだろうと思って竜爪山に登って来ました。

新たな崩落箇所があったようで三本桜の茶屋から先が通行止めとなっていましたが路上駐車で登っている人がたくさんいました。

穂積神社まで新登山道を使い、登りは直登ルートを登って下りにトラバースルートを歩いて来ました。

あのルートはいつも静かで良いですね。
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TO賢パパさん (静岡のK)
2009-07-21 19:44:06
いつもありがとうございます。

竜爪山、拝見しました。

茶屋の先、ガッチリと通行止めになっていますね!
驚きました。
きっと、鳥居の手前で崩落があったのでしょうね。

実は20日(月)、最近一緒に登っているS君と富士山を計画していました。
しかしS君に急用ができ富士山は延期、
私は快晴の静岡市街で
「剣岳~点の記」を観てきました。

竜爪山からの富士山を拝見しましたが、
富士登山日和だったようですね。

次の快晴予報の週末には、
トレーニングを主な目的に富士山に登ろうと考えています。
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西穂山荘 (弱足ママ)
2009-07-22 05:07:56
Kさん、おはようございます。

梅雨明けしたっていうのに
この連日の天気は何なんでしょう・・・・
気象庁の方たち、焦っているでしょうね。

奥様、すごいですね!
西穂へ一緒に行かれる予定だったなんて!
私は独標はとても行ってみたいけど
その先の岩場を通る自信がありません。
隊長は行きたいと言ってるので
いつかは・・・って思うけれど。
なのでもし今回Kさんが行けていれば
とても参考にできたのに 本当に残念です。

それにしても悪天の中、そんなに人が来ているのですか!
驚きました。
本当の意味での夏がきたら 北アはどこもすごいことになるのでしょうね。

さて、ポレポレ隊も18日、雨の中、歩いてきました。
普段なら雨なら即、中止なのですが
今回の目的はお花だったので決行しました。
しかしやはり雨風が強くなり 当初の計画を変更。
でも私は期待通りのお花が見られて大満足でした。
(今、レポ作成中です)

今週末、白馬を計画していましたが
お天気が悪そうなのでお盆に延期決定しました。
昨年のリベンジだから今度こそ素晴らしい景色を堪能したいですもの。

それにしても富士山での落石事故やトムラウシ・・
いつ何が起きるかわかりません。
念には念を・・・で楽しい山歩きをしたいですね。
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TO弱足ママさん (静岡のK)
2009-07-22 19:40:41
今晩は!

今日、埼玉方面では部分日食を見ることができましたか?
静岡市では流れる雲の合間に、三日月状の太陽が、肉眼で観測できました。
なかなか感動的でした。
古代人には皆既日食がもたらす闇は、大変な脅威だったろうなと、遥か彼方の時代に想いを馳せました。
5月に蝶ヶ岳で、初めてブロッケン現象に遭遇したときと同種の感激を得ました。

ところで18日、ポレポレ隊は何処の山へ?
アップ、楽しみにしています。

お盆の白馬岳も楽しみですね。
山頂から望む山々、特に剣岳は素晴らしいです。
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