山の記憶 再び

「静岡のK」 山歩きの記録




コッフェル465 鳳凰三山

2012-08-23 | Weblog
2012.8.18(土)、19(日)

胸の骨髄炎で、結果的に1ヶ月半に及んだ入院生活の開始間もない6月のある日、幼馴染で、時々一緒に山に登ってきているN君からスマホにTEL。

「一緒に登った鳳凰三山に、8月18日から仕事仲間の若い連中を連れて行きたいが、一緒に行ってほしい」

入院が長引くとも考えず、「いいよ」と即答した。が、退院したのは、登山のちょうど1ヶ月前。
退院後は体力の衰えに加え、気力の低下を痛感し、鳳凰に向けてのリハビリハイクを開始した。

鳳凰の1週間前は八ヶ岳の権現岳に向かった。きつい山行となったが、歩ききれたことが鳳凰への自信となった。

そして、8月18日(土)早朝、N君と、彼の仕事仲間の若者3人とチームを組んで、登山口の青木鉱泉へ向かった。

冒頭写真は、後で触れるが、今山行で最も印象に残ったシーンだ。
 












集合場所、静岡市葵区のN君の自宅から2時間30分で到着した青木鉱泉。新東名開通のおかげで30分以上の短縮となった。













今回、一緒に歩いたメンバー。

左がN君で、右の3人の若者がN君の仕事仲間。皆、企業の会計を監査することを生業にしているらしい。











久しぶりに出合ったレンゲショウマ。












たくさん咲いていたタマガワホトトギス。












登りに使ったドンドコ沢コースには滝が点在する。写真は、南精進ヶ滝。落差、水量とも見事な滝だ。












鮮やかに花咲くマルバダケブキ。












白糸の滝。この後、猛烈な雷雨に見舞われ、カメラをザックに入れ、そのまま入れっぱなしにしてしまったため、翌朝まで写真は皆無となった。

鳳凰小屋では、人懐っこいN君の本領発揮。炬燵が温かい談話室では意気投合。何人かと、翌朝4時に小屋前で集合して稜線へ向かうこととなった。












ガスに覆われた賽の河原での記念写真。私が撮影。右の女性二人は、一緒に登ってきた山レディー。














背後にはオベリスクがそびえ立つのだが、ガスで見えない。

右、岩と低木で強風を避けているのは、この後オベリスクに登った女性たちだ。小屋から一緒に登ってきた。












日の出を迎えたらしく、明るくなり、オベリスクも見え始めた。












岩峰から昇った太陽。濃いガスで太陽の輪郭がクッキリ。

瞬間、背後にブロッケン現象を確認したが、写真に収める前に消えてしまった。












程なくオベリスクが姿を現すと、女性たちがテッペンを目指して向かっていった。













やがて、南アルプスを覆っていたガスも取れ始め、登山者のテンションは一気に上がった。写真は、甲斐駒。












オベリスクに挑む女性たちを見上げるN君。












甲斐駒にかかっていたガスはスッキリ晴れた。












全く見えなかった富士山がクッキリ。












そのタイミングで女性たちの一人がオベリスクのテッペンに立った!!












続いて「鳳凰三山一報」にコメントを寄せてくれた赤いウエアのNaTsuMiさんが立った!!

3度目の鳳凰三山で初めてオベリスクに立つ人を見た。お二人さん、感動をありがとう。












展望はいよいよ開けてきた。左斜面にはオベリスクの影。












スッキリ晴れた賽の河原。中央、黄色のウエアのN君が、若い3人にこれからの行程を示していた。












観音岳に向かう稜線から振り返るオベリスク。












進む右手には、白峰三山がどっしりと、その雄姿を見せてくれた。












岩場の側面が、私にはゴリラの横顔に見えたが、帰宅して家内に見せたら、上部の出っ張りを眉毛に見立て、西洋人の横顔だと言った。












地蔵岳と雲海に浮かぶ八ヶ岳。












振り返る稜線。












岩場に咲くタカネビランジ。












観音岳への登りから振り返る。












観音岳に向け高度を上げると、稜線の背後に甲斐駒の山頂部が姿を見せるようになった。












こちらは間近に迫る白峰三山。












バットレスを従えた北岳。












右、静岡県最北端、私の自宅と同じ静岡市葵区の間ノ岳と、左、農取岳。












雲海に浮かぶ八ヶ岳。












高度を上げると、背後に甲斐駒がさらに大きくなってきたが、雲がまとわりついてきた。












目指す観音岳山頂。












観音岳へ向かう稜線から望む富士山。












賑わう観音岳山頂に到着。私はここまでの山行で疲れ切ってしまった。ゆっくりランチ休憩をとった。












山頂から薬師岳へ至る稜線越しに望む富士山。












程なく、富士山は見えなくなった。












四方の峰々は雲に覆われ見えなくなったタイミングで、薬師岳に向かい下り始めた。












荒れた岩場に咲くタカネビランジが愛おしい。























こちらはミヤマコゴメグサと、紅葉し始めたウラシマツツジ。












ガスに包まれ始めた薬師岳山頂。












青木鉱泉へ下る中道へ。紫色が鮮やかなトリカブト。同行の若い3人は「これが毒をもつというトリカブトか!」と盛り上がっていた。











実を付けたナナカマド。












日本庭園のような道を下る。












ゴゼンタチバナ。












ひたすら下る。中道は長い!

下山し、青木鉱泉で一風呂浴びた。やはり、歩き終えた後の疲労度は尋常ではなかった。
入院の後遺症か、他の要因か分からないが、これからも積極的に山に向かって体力を取り戻したいと痛感した。

2 コメント

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またまた訪問させていただきました☆ (NaTsuMi)
2012-08-24 17:23:22
またまた訪問させていただきました。

たくさんのお花が見れて嬉しい半分、名前が分からないい
もどかしさ半分だったので、UPされた写真を見てありがたや・・・な気持ちです。
登る技術や体力も欲しいところですが、こういった知識も欲しく、日々学ぶことだらけだなぁと思っています。

この週末は、オベリスクに一緒に登った友人とmこの稜線から眺めた甲斐駒&仙丈に向かいます!
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NaTsuMiさんへ (静岡のK)
2012-08-24 22:07:12
甲斐駒&仙丈、私が初めて登ったのは黒戸尾根からの入山でした。
NaTsuMiさんたちにお似合いのコースだと思いますよ。

私は明日、ドンドコ沢でも見かけたレンゲショウマを愛でる目的で、御坂山塊最高峰を目指します。

山歩きを満喫する週末にしましょう!

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