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三十六歌仙の舞台

2021-10-12 20:00:58 | メンタルヘルス
樋口茂子著 京都新聞社刊 1992年初版 だからもう30年近く前の本。これも京都の呉服屋さんの本棚の一部だ。まあ三十六歌仙・・てだけで 古典の教科書で名前くらいでしか知らんのだが これはそれの解説本。万葉集・古今集・後撰集・拾遺集あたりのまあ 有名どころが出てくるのだが百人一首に選ばれた有名な歌もある一方で 全然知らんのも多い。恋の歌が多いのだが 解説がないと良くわからんのは今も昔も同じなのが情けない。これも 平安のややこしい人間関係があって 誰それの異母の・・となると最後に書かれた系譜をみてもさっぱり。昔は古典なんて大嫌いだったわけで何が悲しくて平安の昔の歌なんか学ばんと それも試験に出るのか?といまいましく思ってたのだが 歳をとると ああこういう歌があるのか・・と結構しみる。それだけ経験を重ねたと言えば聞こえはいいが 実体は無駄に歳を重ねただけだが それでも少しはわかるようになったのだ。これも万人にお薦めできる本ではないけど しみじみと味わい深いので図書館にあれば借り出して読まれるといいかもしれない。最近じじむさい本ばっか推してるのだけど これが誰かの本棚だ・・と思えば その人の人柄が見えてくるようで面白い。後書きも含めて207Pしかないのだけ 序文を書いてるのが梅原猛氏というだけで力入った本だな・・と思う。樋口氏は2013年に彼岸の人だから享年85だ。合掌
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