藤原久敏 | |
彩図社 |
東京に行く際、電車で何か読もうと思って駅の売店で買った。
筆者はファイナンシャルプランナーで、これまでに22冊の著書があり、大阪経済法科大と阪南大学の講師を務めている。
面白かった、そして分かりやすい。
私の息子に第1章を読ませたが、「面白い!」と言っていた。
分かっているようでよく分からない経済用語(ヘッジファンドとかFXとか)を、小学生でもわかるように解説してくれている。
筆者はあやしい、怖いと思いつつ、仮に損をしたとしてもそれがネタになるからと、いろいろな投資に乗る。
電話勧誘でのやりとりや、実際に業者と会ってどんな会話をしたか、など渾身の実録レポートである。
乗った投資話は未公開株、新規公開株、和牛オーナー、海外ファンド、超高金利の銀行に預金、FXで新興国通貨に投資、先物取引と、普通の人ならあまり手を出しそうにないリスクの高いもの。
結果は3勝4敗。
収益があった投資は何か、それは読んでのお楽しみ。
スラスラ読めるので3時間ぐらいあれば十分。
大切なのは「早めの損切り」つまり、これはやばいと思ったらサクッと退散すること、そして決して熱くならないことらしい。
「分かっちゃいるけどやめられない!」っていうのはダメなんだな。
これは普段の生き方にも言えることだね。