妖怪検定を受けた帰り、特急ひたちの中は妖怪だらけであった。
みんな俺のことを見ているし。
電車自体が妖怪顔だからね。
ものが人の顔に見えることを「パレイドリア」と言って、不安なときとか疲れているときに起きるらしい。
Twitterでは人の顔に見えるもの専用アカウントがあって面白い。
妖怪検定を受けた帰り、特急ひたちの中は妖怪だらけであった。
みんな俺のことを見ているし。
電車自体が妖怪顔だからね。
ものが人の顔に見えることを「パレイドリア」と言って、不安なときとか疲れているときに起きるらしい。
Twitterでは人の顔に見えるもの専用アカウントがあって面白い。
空間のゆがみを見事に表した造形。
凹凸をうまく利用し、普通の抹茶椀より飲みやすい形。
いざとなったら花器にもできる優れた応用性。
自然の色を生かした素朴さ。
見事であるが、この良さを感じることができるのは、50人に一人であろう。
世界が俺に追いつくにはまだ時間がかかる。
正式には「境港妖怪検定」という。
調布まで受けに行った。
老若男女、小学生から60代ぐらいまで、200人近い受験生がいたのだった。男女の比率は半々。
境港市には失礼だが、こんな検定受けるのは変わり者ばかりだろうと思っていたのだが、
子供たちやその親さん、そしてOLと思われるうら若き女性もたくさんいたのだった。
俺の隣はたぶん女子高生で、鬼太郎の筆入れを持っていたから、根っからの妖怪好きなんだろう。
この検定のために、弱った頭に鞭打ちながら勉強した。
ノートに妖怪の特徴をまとめ、
参考書をそろえ(左上は子供の頃に買ったやつ)、
楽しみながら覚えようと、カルタや花札まで買った。
ひまなんだな、たぶん。
試験問題は持ち帰ることができなかったので公開できないが、記述式と選択式を取り混ぜた大変よくできた問題だった。
試験終了後、受験会場から1キロぐらい離れた調布市の商店街に行ったら、いろいろ妖怪がいた。
妖怪は人の心の闇から生まれたものである。不安なことを妖怪のせいにして、心のどこかで安心するということがある。
日本の妖怪はたくさんの種類があって、どれも憎めない存在だ。
これらを身近に感じながら生活することは楽しいことでもある。
ところでこの検定、何の役に立つんだろう?
冒頭の鶴瓶話で、「この後の落語、かんしゃくやろうかな、それとも青木先生やろうかな、迷っているんです」という話があった。
突っ込む勇気がなかったんだが、鶴瓶さんとしては突っ込んでほしかったんだろうと思う。
「どっちも!」と大声で言えばよかった。
まだまだ俺は粋な男ではないな。
鶴瓶さんは落語をやるイメージがなかった。でも今日の創作落語3題はすごく面白かった。
またいわきに来てほしい。
とりあえず、一度は我慢した。
しかしついに我慢できなくなった。
だって「三国志」だよ。
学校をサボり、寝る間を惜しみ、食事や風呂の時間を削って読んだ三国志。
五丈原のくだりでは、涙を流しながら、そして物語が永遠に続いて欲しいと願いながら読んだ三国志。
内藤陳が「読まずに死ねるか」で「この雄大な物語を読まずして君死にたもうことなかれ。」と書いた三国志。
「三国志」と名のつくものは片っ端から買っていたんだから、今これを買わなきゃ後悔するに決まっている。
妻に「また~!」って言われるのは覚悟の上だ。
しかし「三国志」は30数冊で終わるようだが、これは100冊。
この事態、どうしてくれよう。
悩みは尽きない。