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いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

「NO選挙,NO LIFE」

2024年01月23日 | 映画

選挙取材歴25年の畠山理仁さんの取材の様子を撮ったドキュメンタリー。

「すべての候補者の主張を可能な限り平等に伝える。それが、選挙報道の任務を追ったもののスタート」と考え、全員取材するまでは書かない!というのが流儀です。

一人で選挙現場を走り回り、平均睡眠時間は2時間。本業の原稿書きもままならず、経済的にも苦しいなか、選挙の面白さを伝えるために国政から地方選、海外まで取材します。

 

泡沫候補を、敬意を込めて無頼系独立候補と呼び、真摯にその方達の声に耳を傾けます。

バレエダンサーの地位向上を目指すバレエ大好き党、トップガン政治という謎のキーワードを掲げる候補者、自らを超能力者と名乗り、全政界にテレバシーを発進し経済を回復させようとする候補者、スーパーマンの格好で選挙活動をするスマイル党、炭を全国でつくる党、ミルクおやじなどなど。

畠山さんは一人ひとりに話を聞くので時間もかかるしお金もかかります。

いろんな考えがあっていいんだ、ここまで自由でいいんだ、こんな生き方があるんだと、観ていて拍手を送りたくなりました。

畠山さんは「立候補している人と似ていると思うんですよ、自分が」と話されていました。

「誰からも相手にされなくてもやってる。自分がやりたいと思ってるからやってるところが似ていると思っていて。多額の借金をし続けて、選挙に出て、供託金を没収されて、みんなからバカにされてもずっと続けている姿は似ているなぁと思って。親近感が湧きますね。」

 

得票率2.4%で国から交付金がもらえるからこの選挙は私たちの勝ち、というN党と、フリーランスの記者を締め出そうとする参政党には違和感しかありませんでした。

特に前者は社会をよくしたいという理念が感じられず、ただ選挙をビジネスと捉えるだけに見えます。

「NHKをぶっ壊すをぶっ壊す会」というのを今、立ち上げました

 

トップガン政治の中川智晴候補者(65歳)はバッティングセンターで170キロの球が打てる、というのが特技だそうです。

これが最後のシーンに繋がるのが秀逸でした。

そう、バットは振らなきゃ当たらない。

 

高校生以上は観るべき映画だと思います。選挙に興味が湧くはずです。

予告編だけでも観る価値があります。


「ゆめパのじかん」

2024年01月06日 | 映画

川崎市高津区にある子どものための遊び場「川崎市こども夢パーク」(ゆめぱ)の様子をドキュメンタリーにしたものです。

ここでは学校に行っていない子どもたちが自由に創作したり、ゴロゴロして過ごしたりしています。

なにしをてもいい、なにをしなくてもいい、というのがここでの過ごし方。

安心して、ありのままの自分でいられる居場所です。

こういう場所が私たちが住む地域に無くなってしまったのは悲しいことです。

 

「こどもゆめ横丁」という大きなイベントでは、子どもたち自身がお店を出店します。お金の計算も建物を建てるのも、商品の企画・管理も大人は手出ししません。

グループ内で奮闘、葛藤をする経験は子どもの成長に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。

 

印象に残ったことば。

「ここで大切にしてるのは、とにかくやってみたいってことを大切にするんだっていうこと。怪我しちゃうかもしれないけど、子供がやりたいことにできるだけ大人は手出し、口出ししない」(ゆめぱの所長)

「命にかかわらない怪我はやっぱりその子の経験になるかなっていう。こういうことをすると怪我するんだなっていうのを学んでくれれば、ね!なにを怪我しちゃったかな。そう思ってます。」(ある母親。息子が怪我をして)

 

いわき市は教育で日本一を目指すそうです。何をもって日本一とするのかわかりませんが、それを語る前にやるべきことがあるのではないかと思いました。

いい映画でした。昨年の「夢みる小学校」につづき、「いわきおかあちゃんの会〜はまぴる〜」の皆さん、素敵な映画を紹介していただき、ありがとうございます。

そして兎渡路の家の木村さん、いつもありがとうございます。


「PERFECT DAYS」

2024年01月03日 | 映画

映画「PERFECT DAYS」を観ました。

役所広司演ずる平山は、押上のボロアパートで暮らしています。

毎朝近くの道路を掃く音で目が覚め、布団をたたみ、歯磨きをして髭を剃り、服を着替えて、掃除道具をたくさん積んだ車を缶コーヒーを飲みながら運転し、渋谷に向かいます。

公共トイレを掃除するのが平山の仕事です。

仕事から帰ると銭湯に行き、駅地下あたりの飲み屋で同じメニューで一杯飲る。

家に帰って本を読みながら寝落ちする。

毎日が同じように繰り返されます。

フィルムカメラで木漏れ日の写真を撮るのが趣味で、好きな音楽(これがルーリードだったり、パティ・スミスだったり、アニマルズだったりする)をカセットテープで聴くというアナログ人間。

クライマックスもなければ、オチもなく、何も起こらない映画です。平山はほとんど喋りません。ただ日常がゆっくりと流れていきます。

平山の生活は毎日同じようでちょっとずつ違う、木漏れ日の写真もみんな同じように見えてちょっとずつ違う。

少しの変化に喜怒哀楽を感じながら、あまり代わり映えしない日常を淡々と追うわけですが、これが実にいいのです。

幸せとは何か、豊かな人生とは何かを考えさせてくれます。

小津安二郎の影響を強く感じるいい映画でした。


2023年に観た映画

2023年12月31日 | 映画

映画館などで観たものはこれだけでした。

 

1月7日 「夢見る小学校」

1月17日 「アバター ウェイオブウォーター(2D字幕)」

1月26日 「アバター ウェイオブウォーター(3D吹き替え)」

2月10日 「ドリーム・プラン」

2月12日 「a-ha THE MOVIE」

2月12日 「イン・ザ・ハイツ」

2月17日 「きっとうまくいく」

2月18日 「夢見る小学校」

2月19日 「わたしは最悪。」

2月19日 「ブックセラーズ」

2月20日 「セイント・フランシス」

2月21日 「愛ちゃん物語」

2月22日 「ベルヴィルランデブー」

2月23日 「わたしは光をにぎっている」

2月23日 「人生ドライブ」

2月25日 「夢見る小学校」

2月26日 「THE FIRST SLUM DUNK」

3月9日 「エンドロールのつづき」

3月16日 「RRR」

3月20日 「RRR」

3月28日 「氷の花火 山口小夜子」

3月30日 「めぐり逢わせのお弁当」

4月14日 「BIG GIANT」

4月18日 「猫たちのアパートメント」

5月23日 「理大囲城」

6月6日 「ウィ、シェフ」

6月20日 「ザ・ホエール」

6月30日 「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」

7月4日 「エリック・クラプトン アクロス24ナイツ」

7月21日 「アリサ - ヒトから人間への記録」

7月28日 「ミッション・インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」

9月1日 「春に散る」

9月26日 「ミステリと言う勿れ」

11月13日 「ゴジラ -1.0」

11月23日 「首」

 

数えてみたら25回。

月2回ペース、2月に多いのはポレポレ映画祭があったからです。

 

インドの沼にハマりました。特に「きっとうまくいく」と「RRR」は素晴らしい。自宅にシアタールームを作りたくなりました。

「夢見る小学校」を3回観て、私もいわきにこのような学校を作りたいと思い、少しずつ活動を始めました。

「人生ドライブ」の岸信子さんともSNSで繋がり、笑顔に癒されています。

 

映画を観ることによって、ひと時、現実を忘れられるのがいいですね。

2024年は月3本を目標にします。


映画を語る会 ー「首」ー

2023年12月23日 | 映画

映画を語る会に行ってきました。

今回の会場は「LaPaPa」。

映画の感想を肴に美味いものを食べ、美味い酒を味わうというものです。

 

お題の「首」の皆さんの評価は散々でしたが、北野武監督の他の映画や戦国時代の話などで盛り上がりました。

ちなみに私が観た北野作品の評価はこんな感じです。

「その男、凶暴につき」・・・良い

「ソナチネ」・・・良い

「菊次郎の夏」・・・普通

「アウトレイジ」・・・面白い

「首」・・・イマイチ

 

「首」は原作を読みましたが、こちらは面白かったです。

 

「HANABI」のBlu-rayがあるんですがまだ観ていません。観たら感想を書こうと思います。

 

「映画を語る会」、4か月に一度開催しています。どなたか興味のある方、今度一緒に参加してみませんか?