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いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

「瞳をとじて」

2024年03月28日 | 映画

「ミツバチのささやき」の監督作だから、隠喩が多いのは予想していました。

それに加え2時間49分という長さです。しかも序盤は会話が圧倒的に多く、字幕を追いかけるのも大変な映画でした。

映画愛を感じる映画といえば、「ニュー・シネマ・パラダイス」、「浜の朝日の嘘つきどもと」、「エンドロールのつづき」などが思い浮かびますが、

この映画も映画が起こすだろう奇跡を予感させるラストが素晴らしいものでした。

ただ冒頭に書いたように観るのに力がいる骨太の映画です。

体調の良い時に観ないとそれこそ瞳をとじることになってしまいます。

もう一度観たいですがいわきのまちポレでは28日で終わってしまいました。


「カラオケ行こ!」

2024年03月08日 | 映画

歌が上手くなりたいヤクザと、そのヤクザに歌を教える羽目になった男子中学生とのホロリとくる交流物語です。

正直、あまり期待して行ったわけではないですが、すごく面白かったです。

綾野剛演じるヤクザは原作とはちょっとイメージが違いますが、素晴らしい演技。

齋藤潤くんの声変わりで悩む合唱部の男子中学生も実に爽やかでした。

生き生きとした合唱部の面々、男子中学生の父母の子どもへの気遣い、芳根京子さんが演ずる合唱部顧問の先生のおおらかさ・・・。

この映画の登場人物ははほとんどがいい人たちでした。

なにより、ヤクザが昔ながらの任侠集団で、クスリには手を出さず、カタギには優しい人たち。

昔(戦前)のヤクザは不良少年たちに仁義を教えるような側面もあったと聞いたことがありますが、ここに出てくるヤクザはまさにそんな感じでした。

誰でも楽しめるいい映画だと思います。

↑ 原作のコミック


「コット、はじまりの夏」

2024年02月29日 | 映画

Rolling Stone誌が

 真に共感力のあるアーティストによる芸術作品であり、
 過去10年間のどの国の映画よりも感動的で心温まる、胸を打つ作品

とコメントしているとおり、ジーンとくるいい映画です。短期間で上映を終えてしまうのは勿体無い。

 

1981年夏、アイルランドの田舎町が舞台です。

コット(9歳)は英題「The Quiet girl」のとおり、物静かな少女(ちなみに原題はアイルランド語「An Cailin Ciuin」(静かな少女))。

内面を表に出すことができず、家族とも学校の同級生とも馴染めず、変な子扱いを受けています。

父はギャンブル、酒飲み、浮気と3拍子揃った、まるでBK朝ドラのダメ親父のようなどうしようもないやつで、母はそんな父に愛想を尽かし、日々をボーっとなんとなく過ごしているようです。

姉二人、弟一人の6人家族と思われますが、母は妊娠中。出産までのひと夏を、コットは遠い親戚のもとで暮らすことになりました。

 

親戚の夫妻には子どもがなく、コットを我が子のように優しく扱います。

コットは二人の愛情をたっぷりと受け、少しずつ自分を解放し、充実した生活を送りますが、やがては家に戻らなければなりません。

帰宅の日、家に戻ったコットは帰ろうとする親戚夫妻の乗る車を走って追いかけて行きます。そして・・・・

 

監督の談話にあるように、これは希望の物語。

「一人の人間」として初めて認められ、コットは新しい生き方を信じることができました。

 

ほとんどがアイルランド語で語られています。

主役のキャサリン・クリンチはとてもキュート。

緑豊かなアイルランドの風景、優しい木漏れ日、ゆっくり流れる時間。それらを味わうだけでも幸せな気持ちになれる、素晴らしい映画でした。

公式サイトはこちら


「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」

2024年02月27日 | 映画

原作もアニメも見ていません。予備知識なしで観てきました。

スポ根といえば熱血、根性、嫌なライバルの3点セットが当たり前だろう、という感じで観てましたが、それは昭和の考えでした。

研磨(準主人公)は積極的に部活に参加しているわけではないのに、試合ではしっかりと相手を分析し、勝つための作戦を立てたりします。そこには熱血も根性もあまり感じられません。

また互いのチームをリスペクトし、勝っても負けても試合を楽しんでいる感じでした。

スパルタもいじめもない、理想的なスポーツのあり方を見たように思います。

続編があるようです。昨年の「スラムダンク」、これから公開される「ブルーロック」、今時の新しいスポーツアニメを楽しみたいと思います。


「ゴールデンカムイ」

2024年02月01日 | 映画

映画「ゴールデンカムイ」を観てきました。

コミック(全31巻)を1年前に読み始め、まだ16巻までしか読んでないので映画を見ようかどうか迷いましたが、映画は3巻のところで終わりました。

あと10作ぐらいはできそうですね。

それにしても原作と映画のキャストのイメージがぴったりすぎて、特に玉木宏はガチ鶴見中尉でかっこよかったです。

 

アイヌの言葉「カント オロワ ヤク サク アランケプ シネプ カ イサム」が冒頭に出てきました。

「天から役目なしに降ろされたものはひとつもない」という意味です。

いいですね、アイヌの文化。

帰りにこんな本を買ってしまいました。

ところで今年は「ポレポレ映画祭」が中止になったとのこと。残念!