トライランダーの蔵出し写真館 第2号

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バスターミナル27 渡船場前

2011-10-19 22:27:00 | バス
福岡市西区の博多湾に浮かぶ能古島は、対岸の能古渡船場から福岡市営渡船で10分の島である。
毎年秋にはコスモスの名所としても知られ、多数の観光客で賑わう。
能古島には西鉄バス唯一の離島路線があり、年間を通じて運行されている。そのバス路線の拠点となるのが港のすぐそばに位置する「渡船場前」バス停である。


こちらは港の左手、アイランドパーク方面乗り場、この時期はコスモス目当ての観光客で賑わい、平日であっても臨時便が多数運行される。この日も5台が稼働し、愛宕浜営業所から案内役の係員も派遣されていた。


港を出て右手にあるのが降車専用の感のある「龍の宮」方面乗り場。龍の宮はここからおよそ1キロ、3停留所先にある。龍の宮まで行くバスは1日5往復で、この時期でも増便されることはない。



島内のバス停は渡船場前のアイランドパーク方面を除けば、このローカル感漂う丸型である。しかしながらどこも綺麗に整備されており、流石直営路線、と感じさせる。



アイランドパーク臨時便は、1番上の画像から少し先、岸壁付近で折り返す。なお、この岸壁に入る手前の路地で回転する便もある。


先述の「龍の宮」バス停から更に歩くと、バスの回転場があり、臨時輸送用のバスが待機する。この後ろにも1台が停車しており、総勢10台が運用に就いている。

この日は平日であったにもかかわらず、夕方の姪浜行の船は積み残しが出るほどの大盛況で、臨時便が出航した。

◎基礎データ
所在地 福岡市西区能古
乗り入れ会社 西日本鉄道
乗車券類 販売無し 
類型 船舶乗継
取材日 2011年10月19日


バスターミナル26 金屋口

2011-10-18 20:40:00 | バス
和歌山県の有田鉄道といえば、末期には平日のみの運行で名を馳せた超閑散私鉄として有名であったが、鉄道廃止後もバス会社として細々と営業している。

この有田鉄道の拠点が、鉄道の終着駅であり本社を併設している金屋口である。現在でも、有田鉄道の本社はここに置かれ、バスターミナルとして機能している。



金屋口に停車中の三菱・ローザ。見た限りでは全てが小型車であった。



待合所の壁面に掲げてある時刻表。列車も併記していたようで、列車があったであろう部分は、白く塗り潰されている。



待合所の向かい側が有田鉄道本社。時が止まったかのような風景である。


その裏が鉄道の金屋口駅。現在は有田川町鉄道公園となっている。


敷地内はバスの車庫も併設。左側は貸切車、右は路線車。私が目撃した6台は全て小型車であった。

◎基礎データ
所在地 和歌山県有田郡有田川町徳田178
乗り入れ会社 有田鉄道
乗車券類 横の本社で発売 
類型 鉄道代替(有田鉄道線)、営業所
取材日 2011年7月26日







バスターミナル番外 宮の陣駅

2011-10-11 16:10:00 | バス
西鉄電車の特急・急行停車駅の中で、1日平均の乗降客数が2222名(2009年度)と、最も少ない宮の陣駅。
ここは特急・急行停車駅の中で唯一、接続バス路線の無い駅である。

2番目に少ない大善寺ですら、宮の陣のおよそ1.5倍の3654名であるが、この小駅に急行が停車する理由は、甘木線の分岐駅であるからにほかならない。

しかしながら、宮の陣からも路線バスではないが事実上の連絡バスが存在する。駅北方の古賀病院21と、市内中心部の新古賀病院への無料連絡バスがそれで、宮の陣駅を起点に発着している。


宮の陣駅を出て左手およそ100m、立派な上屋付き待合所がある。バスは緑ナンバーで、八女市のYKG観光バスが運行する。


月~土は30分間隔、日祝は1時間おきの運行である。

前回紹介したツアーバス群同様、限りなく路線バスに近い運行形態となっている。

なお、宮の陣地区には高速バスの「宮の陣」と名乗るバス停が存在するが、最寄駅は宮の陣ではなく西鉄甘木線五郎丸と学校前で、どちらの駅からも徒歩10分弱かかる。

また、駅西方およそ500mの地点には、「久留米大橋」バス停があり、西鉄バスの10系統、西鉄久留米~高田~西鉄鳥栖線が発着する。

なお、2006年の一時期にコミュニティバスが試験運行され、宮の陣駅近くに「パークタウン入口」バス停が設けられたことがあったが、利用状況が芳しくなく、本格運行には至らなかった。

※宮の陣は通らない大橋、善導寺ルートの車両・2006年8月13日

特記以外2011年10月11日撮影。

バスターミナル25 博多駅筑紫口

2011-10-10 21:23:00 | バス
今回紹介するのは、今までと若干趣が異なり、正確に記すれば「博多駅(筑紫口)貸切バス専用駐車場」という「有料駐車場」の紹介である。九州バス協会の管理で、収容台数は14台。

駐車場ではありながら、ここは準・路線バス的地位を固めつつある「ツアーバス」の事実上のターミナルとして機能しているのである。


「バスツアー」の集合場所を知らせる幟が立つ。あくまで旅行商品という位置付けであり、前日までに決済を済ませる必要がある。従って、ここで運賃の授受は行われないし、バスも旅行会社を通じてチャーターされる形となるので、その場で乗務員に運賃を支払うことも禁止されている。


ツアーバスのターミナルと化しているが、一般の貸切バスも多く利用する。


狭隘な一方通行の路地を通って駐車場へ入るため、多客期は渋滞により身動きが取れない。


サンマリンツアーのセレガ。3連休の最終日、17時過ぎ、一般の貸切バスも多く、この道には10台程度のバスが連なっていた。


天領バスの車体には「オリオンバス」で検索!一般の客から見たら「オリオンバス」という会社が高速バスを運行すると思うだろう。限りなく路線バスに近いと錯覚させる表記である。


佐土原バス、車体に「宮崎-博多 トラポーターライン」と表記。完全に博多-宮崎線以外の利用は考慮されていないのだろう。どう見ても乗合である。


駅前ロータリーの外からはひっそりと路線バスも発着。しかしながら、こちらはただの路上の停留所で、ターミナルといった趣や風格は無い。
「博多駅筑紫口」停留所は天神-博多の100円運賃の適用外で、天神までは220円である。西鉄にとってはここは博多駅の一バス停という扱いではないようだ。

今回はあくまでも「ターミナル」という視点から論じたが、ツアーバスの世界は路線バス以上に変化が激しい。中小のバス会社が旅行会社の用意した土俵でしのぎを削らされる中、低コストで仕事を獲得出来る体力の無い会社は次々と淘汰されていくであろう。

 デフレーション、ここに極まれり、博多―宮崎が1900円の時代である。読者諸兄は、どうお考えよう?

◎基礎データ
所在地 福岡市博多区博多駅中央街
乗り入れ会社 (路線バス停留所)西日本鉄道 (駐車場)予約制・不定
接続鉄道路線 JR鹿児島本線、山陽新幹線、九州新幹線、博多南線、福岡市地下鉄空港線 
類型 (事実上の)高速バスターミナル
取材日 2011年10月10日


バスターミナル24 富良野駅前

2011-10-09 22:31:00 | バス
ラベンダーで有名な富良野、その富良野市におけるバス路線網の中心が2007年5月1日に供用を開始した「ふらの駅前バスターミナル」である。

しかしながらふらのバス配布の時刻表やHPでは「富良野駅前」と記載されているので、便宜上「富良野駅前」で記述する。

富良野駅前は、富良野市に本社を置くふらのバスの全路線が発着し、まさに富良野市の玄関口であり、拠点である。

ふらのバスは1983年に旭川電気軌道と富良野市が出資する第3セクターの形で設立された。
地方不採算路線の分社は80年代後半から徐々に増えてくるが、この時期に、しかも第3セクターの形態で設立されたという経緯は珍しい。




西達布線・ふらのバスの一般路線は各路線とも1日4~6往復であるが、車両の状況は良い。


この日は麓郷線に使われていたブルーリボンシティハイブリッド。この路線も1日5.5往復であるが、この路線が最も運行頻度の高い路線となっている。



すぐ脇にある案内所。


案内所付近からターミナル全景を見る。

この他、ふらのバスでは旭川線快速バス「ラベンダー号」も運行している。
また、北海道中央バスの高速バス「高速ふらの号」が札幌へ、道北バス・北海道拓殖バス・十勝バスの「ノースライナー」が帯広へ、占冠村営バスが占冠駅・上双珠方面へ発着している。

◎基礎データ
所在地 北海道富良野市日の出町
乗り入れ会社 ふらのバス、北海道中央バス、道北バス、北海道拓殖バス、十勝バス、占冠村営バス
接続鉄道路線 JR根室本線、富良野線
乗車券 発売 
類型 鉄道接続、高速バスターミナル、地域拠点
取材日 2011年9月14日