飲食居抜きソムリエ  山田 茂  飲食を辞める始めるときのブログ                 

飲食店を希望を持って始めたり順調に多店舗化したり、内装設備に費用がかなり掛かります。その投資を回収できます。

3.宅建取引主任士 52

2020-03-10 09:21:43 | 宅建取引主任士

不動産開業は      
定年後が、ぴったりです

             プロフィール                                             
          バックナンバー

   台湾発ローテク電気釜 new
   秘かに売れる訳  連載 5
   シンプル

   なんと一家に1.7台ある計算に
   なるらしい。街中でも飲食店
   や屋台などで使われているほ
   か、職場にもたいてい電鍋が
   置かれているという。なぜこ
   れほどまでに台湾人の生活に
   浸透したのだろうか。「とに
   かく使いやすい。スイッチ1
   つで操作はシンプルなのにい
   ろいろな料理が可能」と、大
   同日本機電貿易二課係長の陳
   正修さんは説明する。
   (次回に続く)


   台湾発ローテク電気釜 
   秘かに売れる訳  連載 4
   台湾1500万台のロングセラー
           東芝製品と外観も使用法も非
           常に似ているこの電鍋は台湾
          でも大ヒットしたが、その後
           の経緯が面白い。日本ではど
           んどん進化し現在の高性能炊
           飯器へと姿を変えた一方、台
           湾では発売当初からほぼ基本
           構造も外観も変わらないまま
           人々の暮らしに根付き、累計
           1500  万台も売り上げるロン
           グセラー商品となったのだ。
           (次回に続く)


   台湾発ローテク電気釜 
   秘かに売れる訳  連載 3

   東芝との技術提携で

   製造販売を行っているのは、
   台湾の大同公司。2018年に創
   業100年を迎えた、台湾を代
   表する総合電機メーカーだ。
   実はこの電鍋、日本とご縁が
   ある。1955年に東芝が日本
   初の自動式電気釜を発売した
   ことはご存じだろうか。当時
   、釜でご飯を炊くという家事
   労働から主婦を解放する革命
   的商品だったため一気に国内
   で普及したという。こうした
   背景の中、東芝と大同公司が
   技術提携して誕生したのが、
   「大同電鍋」(以下、電鍋)
   なのである。
   (次回に続く)




   台湾発ローテク電気釜 
   秘かに売れる訳  連載 2
   指名買いが増える
   電鍋は、昨今のハイテク電気
   鍋とは趣が異なる。台湾で19
   60年に発売された当初から基
   本構造がほぼ変わっていない
   という、ある意味レトロな商
   品なのだ。当然、豊富な自動
   メニューや予約機能などは一
   切搭載されていない。家電大
   国ニッポンにおいて、今なぜ
   このローテク電気鍋を指名買
   いする人が増えているのだろ
   うか。
   (次回に続く)

   台湾発ローテク電気釜 
   秘かに売れる訳 新連載 1

   時短・効率化ニーズが高まる
   昨今、電気圧力鍋や電気無水
   鍋など、食材を入れてスイッ
   チを押すだけで自動調理して
   くれる電気鍋が人気となって
   いる。こうした中、地道に売
   り上げを伸ばしているのが、
   2015年に日本市場に登場した
   台湾製の「大同電鍋」だ。20
   17年以降に販売が加速し、20
   19年は4000台を突破したとい
   う。
      佐藤ちひろ:ライター
   (今回新連載です)



    50年間行列続く駅ビル  new
           喫茶店の秘密 最終回 14  
   本物を提供できれば

   たとえ「商品」がありふれた
   ものでも、「味」がありふれ
   ていなければ、売れる
はずで
   す。逆にいえば、売れないの
   は、「商品」がありふれてい
   るからではなく「味」があり
   ふれているから
なのです。
   りふれているものでも、「本
   物」を提供すれば、ビジネス
   として成功
することはできま
   す。50  年行列が途切れない
   お店は、私たちに「大事なビ
   ジネスのヒント」を教えてく
   れている
のです。
   (今回最終回です)


      50年間行列続く駅ビル  
           喫茶店の秘密  連載 13  

   「一見ありふれたもの」でも
   ビジネスとして成功できる

   一般的には、ホットケーキは
   ありふれた食べものだと思わ
   れています。しかし、「あり
   ふれているからビジネスとし
   てうまくいかない」という考
   え方はきわめて短絡的
です。
   (次回最終回です)




   50年間行列続く駅ビル  
           喫茶店の秘密  連載 12   
      本物のホットケーキの提供      

           休日などはさぞかし重労働か
           と思うのですが、黒川さんは
           こう教えてくれました。「平
           日は4人で回していますが、
           チームワークがいいからでき
           ること
。お客さんがたくさん
           来て、混み出すとみんなノッ
           てきます」。アルバイトの女
           子大生の言葉が、このお店の
           すべてを物語っています。
           『本物のホットケーキ』を提
           供しているというプライドが
           あります」

           (次回に続く)


   50年間行列続く駅ビル  
           喫茶店の秘密  連載 11
   繊細な職人技が生きる

   50年使い込んでいる銅板は、
   見事に磨き込まれています。
   シンプルな食べものだからこ
   そ、材料の選別、仕込み、焼
   き加減など「繊細な職人技」
   が活きてきます
。黒川さんは
   こう言います。「いくらいい
   レストランでも、キッチンを
   見せられないのはダメ。オー
   プンカウンターにしているの
   は、『見せていい仕事』だと
   いう誇りでもあるし、お客さ
   まも安心
だと思います」。
   (次回に続く)



   50年間行列続く駅ビル  
           喫茶店の秘密  連載 10
   本物を作る姿勢

   3つめは、従業員全員で「本
   物のホットケーキ」を提供し
   ようという気持ち
でいること
   です。
   店内のカウンター席の一部は
   ガラス張りになっていて、
   ットケーキが銅板で焼けてい
   く様子を見ることができます
   
。ホットケーキ好きにとって
   は、よりホットケーキを楽し
   める特等席です。
   (次回に続く)

 


   

   50年間行列続く駅ビル  
           喫茶店の秘密  連載  9
   経営者は神田万彦

   ランチタイムには上質なソー
   セージやハムを添えたホット
   ケーキも人気で、食事として
   も楽しめます。最近では、外
   国人にも人気で、日本滞在中
   に何度も訪れる外国人旅行者
   もいるそうです。また、この
   お店を経営しているのは、
   舗の果物卸の神田万彦
です。
   あの千疋屋の仕入れを一手に
   任されている知る人ぞ知る会
   社
です。だから、『シビタス
   』ではフルーツもおすすめ

   とりわけオーダーを受けてか
   ら、フルーツをカットしてつ
   くるフルーツジュースも大人
   気なのです。
   (次回に続く)


   50年間行列続く駅ビル
           喫茶店の秘密  連載  8
   家庭では味わえないプロの味   

   生地とバターとシロップが渾
   然一体となり、誰もが思わず「
   おいしい!」と笑顔になりま
   す。何の変哲もありませんが
   、家庭では絶対に食べること
   ができない「プロ」の味です
   。大人から子どもまで、男女
   の境なく、みんなに愛される
   正統派の「本物」の味。これ
   が50年も行列が途切れない理
   由のひとつです。
   (次回に続く)



   50年間行列続く駅ビル

           喫茶店の秘密  連載  7
   高品櫃がダイレクトに伝わる
           見た目はイメージ通りの普通
           のホットケーキ。こんがり焼
           けた美しいきつね色が食欲を
          そそります。バターを塗り、
           万惣直伝の濃厚シロップをか
           けて食べると、文句なくおい
           しい!材料のよさがダイレク
          トに伝わってきます
。焼き加
           減も絶妙です。
           (次回に続く)


   50年間行列続く駅ビル 
           喫茶店の秘密  連載  6

    【2】材料のよさをダイレクト
      に伝える「プロの職人技」

   黒川さんがホットケーキを焼
   くその動きは実に手際がよく
   、一切ムダがありません
。生
   地は毎朝、手で仕込みます。
   一度の仕込みでボウル3つ分。
   土日は12ボウルも用意します
   が、夕方 5 時半ころには売り
   切れになることが多いようで
   す。
   (次回に続く)


   50年間行列続く駅ビル 
           喫茶店の秘密  連載  5
   シピタスで引き継ぐ

   万惣は惜しまれながらも2012
   年に閉店してしまいましたが、
   その味を引き継いでいるのが
   『シビタス』です。東急プラ
   ザのオ―プンと同時に万惣の
   蒲田支店として開業し、万惣
   閉店後もその味を守り続けて
   います
。そして、このお店を
   切り盛りしているのがマスタ
   ーの黒川義正さんです。黒川
   さんは20年以上も『シビタス
   』でホットケーキを焼き続け
   ており、令和の時代になった
   今でも、万惣の味を多くのお
   客さまに届けています。
   (次回に続く)





   50年間行列続く駅ビル 
           喫茶店の秘密  連載  4

   【1】万惣の味を引き継ぐ

   その昔、神田須田町に『万惣
   フルーツパーラー』
というお
   店がありました。そのお店で、
   新鮮なフルーツと並んで大人
   気だったのがホットケーキで
   した。池波正太郎などの文人
   にも愛され、エッセイなどに
   もたびたび登場しています。
   万惣には、「加茂謙」という
   伝説の職人がいました。彼こ
   そが「万惣のホットケーキ」
   の生みの親であり、ホットケ
   ーキの「原型」をつくった人
   
だと言われています。
   (次回に続く)




   50年間行列続く駅ビル 
           喫茶店の秘密  連載  3
   来客の95%が注文
   しかし、このホットケーキが
   売れに売れるのです。週末に
   は250人分、つまり500枚を焼
   く
こともあります。来店客の
   およそ95%はホットケーキを
   注文
します。では、なぜこれ
   ほどまでに『シビタス』のホ
   ットケーキは多くの人々を魅
   了するのでしょうか?
さまざ
   まな理由が考えられますが、
   ここでは主な3つの理由を紹
   介します。
   (次回に続く)



   50年間行列続く駅ビル 
           喫茶店の秘密  連載  2
     ホットケーキの名店        

           地味な駅ビル内のレトロなお
           店に、なぜこれほどの行列が
           できるのでしょうか。その理
           由は、「ホットケーキ」です
           。そう、このお店は知る人ぞ
           知るホットケーキの名店
なの
           です。改めて言いますが、
           ンケーキではありません。ホ
           ットケーキです
。しかも、見
           た目は、何の変哲もない「昭
           和のホットケーキ」です。
           (次回に続く)


   50年間行列続く駅ビル new
           喫茶店の秘密 新連載  1

   JRと東急池上線、多摩川線が
   乗り入れる蒲田駅。駅直結の
   駅ビルが東急プラザです。オ
   ープンは50年以上も前の196
   8年。お世辞にも時代の先端
     を行くファッショナブルな駅
   ビルとは言えません。しかし
   、その一角にいつも行列が絶
   えない喫茶店
があります。4
   階の奥まった所にある『シビ
   タス』
です。平日でも混んで
   いますが、週末ともなると昼
   前から夕方まで行列が途切れ
   ることがありません。
           遠藤功ローランドベルガー
   日本法人会長
   (今回新連載です)
   



    ビーフンに成長余地 new            
       狙う空白市場 最終回 26
   売り上げの倍加は困難でない
   「ビーフンは年間 1 億食の市
   場といわれますが、日本国民
   が1年に1食のビーフンを食べ
   ているに過ぎません。それも
   何食も食べている人がいる一
   方、まだビーフンを知らない
   人も多いのです。これを 1 年
   に 2 食にするだけで、売り上
   げは倍増します 」(   堂本輝
   明東京支店長)。 確かに健
   康志向の高まりは、ケンミン
   食品にとって追い風で、売り
   上げを 2 倍にするのは十分に
   可能と見受けられた。
   (今回最終回です)


    ビーフンに成長余地            
       狙う空白市場  連載 25
   グルテンフリー
   同社では、低GI食品というこ
   とをアピールできて、プロテ
   ニスのデニス・ジョコビッチ
   選手が提唱したグルテンフリ
   ー健康法が浸透していること
   を背景に、19年から米国への
   輸出を開始した。ニューヨー
   クなどでは、フォーなど米の
   麺の店が流行してきているの
   で、チャンスがあるのではな
   いだろうか。 えんどうタン
   パクを配合した高タンパク麺
   も、16年から発売しており、
   健康志向の高まりに対応した
   商品ラインアップを充実させ
   てきている。
   (次回最終回です)



    ビーフンに成長余地            
       狙う空白市場  連載 24
   低GI食品
   ケンミンビーフンは炭水化物
   だが、食後の血糖値の上昇が                        
   緩やかな低GI(グライセミッ
   ク・インデックス)食品であ
   り、肥満になりにくい性質を
   持っている。また「ケンミン
   焼ビーフン」シリーズのほか
   に、同社製品の多くが低GIの
   傾向を持っており、麺を二度
   蒸しする製法によりその性質
   を獲得するのではないかとい
   われている。
   (次回に続く)



    ビーフンに成長余地             
       狙う空白市場  連載 23

            家庭でも同じ味レシピ完成

     ビーフンに成長余地           
       狙う空白市場  連載 22

          本格中華店続々開店させる

         19年9月には、大阪の大丸心
            斎橋店本館地下2階のフード
            ホールに、2号店を出店した。
            また、神戸・元町の本社1階
            には中国の上級認定資格「特
            級厨師」の資格を持つ料理長
            が指揮する「健民ダイニング
            」がオープンしており、本格
            的な中華が良好なコストパフ
            ォーマンスで楽しめると、人
            気店になっている。16年には
           、東京・六本木に姉妹店「健
            民ダイニング六本木店」がオ
            ープンし、四川料理を専門と
           するシェフを擁して本店に負
           けないクオリティだと評価が
           高い。
           (次回に続く)





     ビーフンに成長余地            
       狙う空白市場  連載 21

   外食への普及が課題

   外食への普及が進んでいない
   のも、ケンミン食品の大きな
   課題だ。価格的に優位にある
   中国製品などに、どうしても
   押されてしまうのだという。
   そこで、同社では自ら外食に
   進出し、ビーフンやビーフン
   に合う中華料理、台湾料理の
   発信に努めている。1985年に
   日本三大中華街の1つ、神戸・
   南京町にビーフンと点心の専
   門店「YUNYUN」をオープン
   。月間10万個を販売する、焼
   小籠包の人気店となっている。
   (次回に続く)




    ビーフンに成長余地          
       狙う空白市場  連載 20
   J1リーグスポンサーになる
   「こういう素材を使っている
    」「こういうこだわりがあ
   る」などと百の言葉を連ねる
   より、ブランドを打ち出した
   ほうが消費者には効くのだろ
   う。ケンミン食品のビーフン
   も、こういったトレンドに乗
   っている。 また、19年から
   J1リーグ「ヴィッセル神戸」
   のスポンサーの  1社になって
   おり、イベントで選手の写真
   を袋に印刷したビーフンを無
   償でファンに提供して喜ばれ
   ている。継続すればサッカー
   ファンに浸透し、大きな力と
   なるだろう。
   (次回に続く)



    ビーフンに成長余地            
       狙う空白市場  連載 19
   監修をうたう商品増える
   消費増税以降の売り上げ不振
   もあって、近隣のスーパーの
   弁当・惣菜コーナーを覗くと、
   「オタフクソース特製ソース
   使用」のロースカツサンド、
   「たいめいけん茂出木浩司シ
   ェフ監修」の海老グラタン、
   「第8回からあげグランプリ
   最高金賞 からあげの鳥しん
   監修」の骨なしもも唐揚げな
   ど、有名メーカーの商品を使
   っていたり、有名店の監修を
   受けたりしていることをうた
   う商品が増えている。
   (次回に続く)


     ビーフンに成長余地 n           
        狙う空白市場  連載 18 
    ケンミン使用で売上UP
             近年の宣伝手法はどうなって
             いるのか。スーパーなどの弁
             当・惣菜コーナーで、「ケン
             ミンのビーフン使用」という
             シールが貼られた調理済みビ
             ーフンをよく見かけるように
             なった。これは元々、中国な
             どから輸入された、米の比率
             の低い安価なビーフンとは品
             質が違うとアピールするため
             のものだ。安全・安心を訴え
             るために、ローソンの店舗で
             始めた。現在は、「ケンミン
             のビーフン使用」をうたうこ
             とで、売り上げがアップする
             ので、さまざまなチェーンが
             採用している。
              (次回に続く)


    ビーフンに成長余地           
       狙う空白市場  連載 17
   インパクトのあるCM
   猫が不気味に鳴く薄暗い路地
   で、しゃがんだ男の子と女の
   子が「お母ちゃん、ケンミン
   の焼ビーフンにピーマン入れ
   んといてや。なぁ」とボソっ
   とつぶやく劇画の CM。漫才
   師の宮川大助・花子の両氏が
   出演する CMもある。電話の
   受話器を取ったら「次のこと
   を 5人の人に伝えなさい。ケ
   ンケンミンミン、焼ビーフン
   」と何の前触れもなく突如電
   話の主から命じられて困惑す
   る様を描いた CMなど、シュ
   ールなタッチで大きなインパ
   クトを残した。
   (次回に続く)

   
    ビーフンに成長余地            
       狙う空白市場  連載 16
     CMをやらなくなった
   
 ビーフンは主食かおかずか。
            神戸ではおかずとして白いご
            飯と食べるのも普通だし、姫
            路でもおかずとして給食に出
            てきたと聞いている。兵庫県
            の少なくとも南部では、かな
            り頻繁に食べられている食品
            であることは間違いない。 
            ケンミン食品は、現在はあま
            りテレビ CMを流さなくなっ
            た。しかし、かつてはユニー
            クな CMで宣伝することでも
            知られていた。
            (次回に続く)


   ビーフンに成長余地            
      狙う空白市場  連載 15

   ごはんと一緒に
   食べるカルチャー

   冒頭で触れた「秘密のケンミ
   ンSHOW」はどんな内容だっ
   たのか。「テレビドガッチ」
   17年6月16日付の記事、「ケ
   ンミンがケンミンに突撃! 
   焼きビーフンの秘密を暴け!
   」から抜粋してみよう。
   「例によってお宅にお邪魔
   して調理を取材するのだが、
   驚くほど簡単にできてしま
   う。肉を入れて少し焼いた
   ら麺を入れ、野菜を乗せて
   フタをする、それだけ。麺
   に味がついているので調味
   が不要なのだ。(中略)な
   んとビーフンがメインディ
   ッシュ、おかずとして食べ
   るのだ。さらに、ごはんに
   ビーフンを乗せて一緒に食
   べる。ビーフンでごはんを
   巻いて頬張るその食べ方は、
   他のケンミンの理解を超え
   ている」
   (次回に続く)




   
   ビーフンに成長余地            
      狙う空白市場  連載 14

   西高東低の市場

   ビーフンは繊細な商品で完全
   機械化ができない。1本1本の
   麺がくっつかないように手作
   業で工員が広げて乾かすなど
   、手間がかかっている。 ケ
   ンミン食品が実施した「地域
   別個人消費指数2018」という
   調査がある。自社ビーフンの
   販売額の全国平均を100とし
   た場合、地域別の家庭用商品
   支出額を比較すると、九州16
   7%、中国・四国141%、近畿
   111%、東海70%、北陸65%、
   甲信越29%、関東95%、東北
   62%、北海道70%となってお
   り、典型的な西高東低となっ
   ている。ただし、関東は全国
   平均に既にかなり近く、西日
   本出身者を中心に普及してき
   ている。人口が集中する首都
   圏は、ビーフンにとって販路
   拡大の有望な市場といえるだ
   ろう。
   (次回に続く)

 



   ビーフンに成長余地           
      狙う空白市場  連載 13

   米余りから禁輸する

   ところが80年代には国内の米
   余りもあって、政府が米価の
   値崩れを防ぐため禁輸に転じ
   た。そのため、タイ米の確保
   が困難になり、87年にはタイ
   に工場を建設している。経費
   削減ではなく、良質な原料確
   保を目的としたものだ。2000
   年には主力の即席焼ビーフン
   の生産をタイ工場に移管。現
   在では、生協向けの調理済み
   冷凍食品を篠山工場と子会社
   フジケンミンフーズ(静岡県
   藤枝市)で生産する以外は、
   タイ工場で生産し輸入してい
   る。
    (次回に続く)




   ビーフンに成長余地           
      狙う空白市場  連載 12

   ビーフンに最適な米発見

   高村氏はさまざまな米を使っ
   てビーフンをつくってみた。
   その結果、インディカ米の中
   でもタイで生産される米が最
   も良質な製品ができると確信
   。遺伝子組み換えを国策とし
   て行っていない、安全かつ安
   心なタイの米を原料として使
   用している。約230項目もの
   残留農薬の一斉分析を実施し
   、基準値以下の産地で、時期
   を指定して購入する。
   (次回に続く)




   ビーフンに成長余地          
      狙う空白市場  連載 11

   国内産は水分が多い

   ビーフンは漢字では「米粉」
   と書くが、日本で栽培される
   ジャポニカ米は水分が多く、
   砕いて米粉にするのには適し
   ていない。対して、インディ
   カ米はパサパサとしていて粘
   り気が少なく、ビーフンには
   適している。つまり、新潟や
   秋田といった東日本の米どこ
   ろで採れた良質の米が、ビー
   フンには不向きだったので製
   品化できなかった。
   (次回に続く)


   
   ビーフンに成長余地            
      狙う空白市場  連載 10

   米を麺にする発想なかった

   後に首相を務めた池田勇人大
   蔵大臣(当時)が、米価の高
   騰をただす質問に対して、「
   貧乏人は麦を食え」と言い放
   ったのは、50年暮れの参議院
   予算委員会の答弁であった。 
   「チキンラーメン」の創業当
   時の値段は35円。「ケンミン
   焼ビーフン」も35円くらいだ
   ったそうで、あまり価格差は
   なかったようである。それだ
   けではなく、日本では伝統的
   に米を麺にするという発想が
   なかった。日本人にとって麺
   の原料というと、うどん、そ
   うめんなどの小麦粉か、日本
   そばのそば粉であった。
   (次回に続く)

                                              
          


   ビーフンに成長余地            
      狙う空白市場  連載  9

   使用する米がポイント

   戦後にラーメンやギョーザが
   普及したのも、中国からの引
   揚者たちが現地で食べた中華
   料理の味を忘れられず、もう
   一度食べたいというニーズが
   あったからだ。そして、町中
   華や屋台で提供が始まった。
   中国北部は小麦を主食とする
   食文化で、中国南部は米を主
   食とする食文化。小麦を原料
   とするラーメンやギョーザの
   ほうが、国民食といわれるほ
   ど浸透したのはなぜか。米国
   が食糧支援した小麦に対して、
   米は増産されてきたものの配
   給制が残って高価だったのも
   関係していたのかもしれない。
   (次回に続く)

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