遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

国府宮裸祭り

2021-02-24 16:55:21 | 日記

令和3年2月24日(水)

国府宮裸祭り : 儺追神事

国府宮はだか祭りは、正式名を「儺追神事」という

今から1250年前の奈良時代に、称徳天皇の勅命に

依って全国の国分寺で「悪疫退散」の祈祷が行われた。

尾張大国霊神社(国府宮)に於いても祈祷した事により

始まったとされる。

尾張大国霊神社

昨年の裸祭り

 

この地に目だった節分行事が無かったことから、尾張に

春を呼ぶ神事として「裸の寒参り」の風習が結び付いて

いき、現行の裸祭りとなったのは江戸の末期とされる。

この神事は、その年の恵方に人を求め、男を捕えて「儺

追人」(神男)に仕立て、「儺負捕り」という行事とな

り、現在の様に裸男が揉み合う様になった。

祭りの前日(23日)、大鏡餅(重さ4t)を奉納。

毎年、尾張地区の奉賛会が餅を搗き、巨大な鏡餅を作り

神社へ奉納する。今年は一宮の奉賛会が当番となった。

祭り当日に切り分けられた餅と「なおい笹」は参拝者に

頒布される。

24日の祭りの当日、晒しの褌一つに白足袋姿の男達が

数千人、境内を揉みあい神男を目掛ける。

裸になれぬ老若男女は、願いを込めた「なおい布」を笹に

結ぶ。この笹を担いだ裸男達が群れをなして境内へ掛け込

み奉納する。

裸男の群れる中へ、楼門から神男が「儺追殿」に向かい、

神男に触れようと、裸男達が殺到し揉み合う、、、、。

凡そ1時間程の間が、奇祭のクライマックスとなる。

今年は、新型コロナウイルスの感染予防のため、裸男の

揉み合いは中止となった。

着衣した神男は、神官等に導かれ「なおい笹奉納行事」が

行われ、「儺追殿」に奉納する。

今日の1句(俳人の名句)

人の世に灯のあることも春憂ひ    鷹羽 狩行



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