遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

2019-06-23 16:14:17 | 日記
令和元年6月23日(日)

鮎 : 年魚、香魚



アユ科の淡水魚、日本での生息域は北海道の
天塩川流域から以南で、南の沖縄、朝鮮半島
や中国の沿岸部迄分布している。

一年で一生を終わる魚で、秋に川で孵化した
稚魚は海へ下り、冬は海中で棲息する。
春、5~7cmになった若鮎は川を遡上し、
上流で過ごし、20~30cmに発育する。
秋になると川の中・下流へと下り、9~10
月頃に水温が20°C以下になると、川の流れ
の緩い砂礫に産卵をして一生を終える。
一年で終える事から「年魚」と呼ばれる。
稀に「通し鮎」と呼ばれ冬を越すものもある。


一種独特の香りがある事から「香魚」ともいう。
体長7cmを越した若鮎は「珪藻」「藍藻」等
の水苔を食べる事によりこの香りが付く様だ。


産卵を終えた鮎は衰弱し、いわゆる「錆鮎」と
なって川を下る。

稚魚は冬の間は内湾の比較的暖かい場所に棲み
春一番が吹いて雪解けが始まる頃から、大群を
作り輝きながら川を上り、良い場所を見つける
と、そこに縄張りを持つ。
漁法の一つの「友釣り」は、鮎の持つこの習性
を利用した方法である。
他の漁法は「投網漁」「鵜飼」」等がある。

現在では「放流養殖」が盛んに行われる。
放流する鮎の多くは琵琶湖産の「小鮎」と呼ば
れる体長10cm程のもので、放流する事に
より、普通の鮎の大きさに成長させる。

亦、天然稚鮎(海産)の移植放流も盛んに行わ
れる様になった。


5~7月(場所に依る)になると各地で鮎釣り
が解禁になり、TVニュース等で放映されるが
人気のある河川では、鮎より釣人の方が多く
なる様だ、、、、。
鮎の料理は多くあるが、「鮎飯」「甘露煮」等
中でも一番は「鮎の塩焼き」で在ろうか、、。


今日の1句

食み石を行きつ戻りつ囮鮎     ヤギ爺



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