遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

夾竹桃

2019-08-20 16:04:32 | 日記
令和元年8月20日(火)

夾竹桃


キョウチクトウ科の常緑小低木、高さ2~3m
インド原産で、江戸時代に中国より渡来した。
6~9月頃、枝先に直径4~5cmの花が集まって
咲く。淡紅、紅、白、黄色、八重咲き等がある。
名前の由来は、葉が竹に、花は桃の花に似て居り、
「夾竹桃」と名付けられた。




観賞用に栽培されたが公害に強く、高速道路の分離帯
や工場の塀沿いに植えられた、学校や公園のフェンス
にも多くみられる。


強力な毒成分が在り、夾竹桃を燃やした煙の中にも
毒の成分が残るといわれる。
腐葉土としても、一年ほどは毒性が残るので注意
が必要である。

フランスで、夾竹桃の枝を串焼きの串に利用して、
死者が出たとの報告が在る。
日本では、千葉県の農場で、牛の飼料の中に夾竹桃
の葉が混入し、食べた牛20頭が中毒になり、うち
9頭が死亡した。
香川県の小学候に在った夾竹桃の葉を食べた生徒が
吐き気、頭痛の症状があり、入院した。

これらの反面、大気汚染、公害に強く、街路樹として
植えられる事が多い。
広島県では、原爆に焦土と化した時に、いち早く花を
咲かせたのが「夾竹桃」で、「復興のシンボル」と
されている。

原爆ドーム前の夾竹桃


今日の1句

夾竹桃煤煙の中対峙せる      ヤギ爺




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