遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

ネジバナ

2021-06-09 16:07:41 | 日記

令和3年6月9日(水)

捩 花 : ねじばな、文字摺草

埠頭公園の芝の中に「捩花」を見つけた!

 

捩花はラン科の多年草で、原野、芝地等に生息する。

ヨーロッパ東部からシベリアにかけて温帯、熱帯等の

アジア全域、オセアニアに分布する。

捩花には太い根が在り、茎は10~40cm、根元に

広線形の葉を2~3枚付ける。

5~7月頃に長さ5~15cmの花茎の上部に筒状で、

淡紅色の小花がら螺旋状に密生して咲く。

花序も茎も捻じれ巻いているのでこの名がある。

右巻きと左巻きが在りその数は半々。中には花序が捻じ

れないものもある。

花茎から伸びる子房は緑色で、茎に沿って伸びその先端

に付く小花は真横に咲く。5弁のピンク、唇弁は白色。

コバナバチ(小さな蜂)等が花粉に塊を運び、他花受粉

が起きる。依って、温室栽培では昆虫が入れぬために、

結実が見られないといわれている。

ラン科では珍しく芝生や土手、都市公園等の生活圏に近

い所に自生し、ともすれば雑草扱いされるがその愛らし

さから、昔から山野草として販売もされている。

別名を文字摺草(もじすり)とも言われるが、

江戸時代には既に栽培されて居り、「花壇地錦抄」には

「もぢすり」として記載されている。

 

今日の1句

ねじ花の螺旋階段葉虫這う   ヤギ爺



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