令和3年11月29日(月)
南天の実 : 実南天
南天はメギ科の常緑低木で、中国の原産
日本では縁起物として庭木に植えられる事が多い。
果実は直径6mm程の球形の実で、葉の先に群がり赤熟する。
黄、紫や白色の実南天もあるが、雪景色の中に映える艶やかな
紅色の実は特に美しい。
和名「ナンテン」の由来は、冬に赤い実が際立つ事から中国で
は灯火を連想して「南天燭」といい、また葉が竹に似ている事
から「南天竹」という名が付けられた。
これを音読みで「ナンテン」と、和名にしたようである。
日本では寒冷地以外で栽培することが出来、古くから正月用の
生花としても欠かせない。
また、白い実を付ける南天は薬用として重宝される。
南天は挿し木で増やすことが出来、春の萌芽前に挿す。
また、梅雨の時期に株分けをしても良い様である。
南天は音読の「ナンテン」を「難転」とし、難を転ずると縁起
を担ぎ、正月の「福寿飾」に利用される。
南天の葉は生薬として、健胃・解熱・咳止等の効能とされる。
また、殺菌効果が在ると赤飯に添えられるが定かではない。
南天の実は鎮咳作用があり、のど飴等に使用されている。
また。血管へのコレステロ-ル沈着を防止する動脈硬化予防
に役立つとも言われる。 二日酔い止めにも良いそうだ。
今日の1句
朝ぼらけ雫きらりと実南天 ヤギ爺
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