遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

国際女性デー

2022-03-08 15:59:07 | 日記

令和4年3月8日(火)

国際女性デー

今日3月8日は「国際女性デー」です。

1908年、アメリカで参政権のない女性労働者達が労働条件

の改善を求め、デモを起こした。

1911年、第一次世界大戦中の帝政ロシアで、女性労働者を

中心に大規模なデモが起き、男性や兵士達を巻きこみ後に、

「ロシア2月革命」に発展し、帝政ロシアは崩壊した。

世界各地で、様々な女性達のデモ(解放運動)が起きる。

国連は、1975年3月8日に「国際婦人デー」(IWD)と

定めた。後に「国際女性デー」と改名した。

毎年この日、国連事務総長が全世界にメッセージを発信する

「女性の十全かつ平等な社会参加の出来る環境を整備する。

婦人の解放と世界平和を目指す国際的な行動を、、、」と、

各国指導者に呼びかけをした。

日本では、1975年の「国際婦人年」の際、この3月8日

以降を「国際婦人デー」とすることを閣議決定した。

イタリアではこの日、男性から女性へミモザの花を贈る

 

近年、世界では様々な分野で女性達が活躍する事が話題と

、残念ながら日本人女性が活躍する場は世界に比し、大きく

遅れを取っている様だ。

世界経済フォーラムが実施している調査によると、調査対象

の政治、経済、教育、健康4部門に於いて、男女格差を図り

数値化した「ジェンダー・ギャップ指数」(2021年3月)

では、日本は参加156カ国中の120位で過去最低を記録。

(G7では最下位である。)

注目すべきは政治部門では147位、経済部門では117位。

日本の社会は未だ旧態依然も「男尊女卑」(成長の跡はない)

 

今朝の中日新聞コラム「中日春秋」に、1970年制作映画

「ひまわり」(イタリア・ロシア)の舞台を記述している。

この悲哀は、ウクライナ侵攻中のロシアでのドラマである。

舞台となったのはウクライナ(旧ソ連)の首都キエフから南

へ500kmの農村地帯(ヘルソン州)、イタリア人兵士が

戦地で負傷し、ロシア人女性に介護され一緒になる。彼には

イタリアに残した妻がいた、、、、

「半世紀ほど前の映画「ひまわり」は、第二次大戦で引き裂

かれたイタリア人夫婦を描いた名作として知られる。

ソ連の戦線に送られ、戦後も幾重不明のままの夫。妻が探し

に行くと、夫は現地の女性と家庭を築いていた。操作の途中

妻が広大なひまわり畑を訪れ、案内役にこう教わる場面があ

る。「ごらんなさい。ひまわりや、どの木の下にも麦畑にも

イタリア兵やロシアの捕虜が埋まっています」

ロケ地はソ連時代のウクライナ南部ヘルソン州とされる。

実際に先の大戦中、ウクライナでは多くの血が流れた。

今はロシアが侵攻するヘルソン州の町で、路上に立つロシア

兵に地元の女性が「何しに来た」と食ってかかる動画が拡散

した。女性はこんなことも言った。「ひまわりの種を持って

いけ。あんたが死んだらそこに花が育つから」

英メデイアも紹介し、喝采した人は多いようだ。

ひまわりはウクライナの国の花で、種が原料の油は特産。

本来は陽光を想起させる大輪が、戦争の残酷さを象徴してい

るのは悲しくもある。 映画の夫婦は結局、それぞれの道を

歩む。最後の別れの前、夫は戦地で死にかけ、女性に助けら

れたことなどを語る。 妻は納得した表情など見せないが、

沈黙の後に夫の顔を見つめて言う。「私も老けたでしょ。

あなたも額の(しわ)」

引き裂かれ、心傷に堪えている人は今、どれほどいるのだ

ろう」(中日新聞コラム:中日春愁より、引用しました)

 

今日の1句(俳人の名句)

春愁といふ胸中のにはたずみ   渕上 千津

※にはたずみ:潦(にわたずみ)、雨が降り地上に溜まる水

 



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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2022-03-09 17:46:13
kariponesさん、投稿有難う御座います。
私は学生時代から映画好きで、この映画も好きな映画
ソフィア・ローレンの演技には人目を憚らず涙しました。亦、この映画主題歌を聞く度に向日葵畑が浮かんできます。   ヤギ爺
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映画「ひまわり」 (karipones)
2022-03-08 23:03:24
ヤギさん
映画「ひまわり」ミニシアターで鑑賞したことあります。真冬のロシア戦線、ヒマワリの大地、ウクライナだったのですね!ストーリーも音楽も俳優(マルチェロ・マストロヤンニ、ソフィア・ローレン)もとても良い映画でした。覚えています。
ゴルバチョフ書記長との約束を反故にして旧ワルシャワ条約機構加盟国を次々とNATOに取り込みミサイル配備(NATO東方拡大)やゼレンスキー大統領もウクライナ国内紛争の停戦合意、ミンスク合意に逆らう挑発行為をしたり…
武力行使は絶対悪で許される行為ではありませんが、ここまでくる原因はやはりあるのですね。ウクライナ善、アメリカ善、ロシア悪と一方的には…話し合いによる解決を祈るしかありません。
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