遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

甘 酒

2019-06-19 15:58:32 | 日記
令和元年6月19日(水)

甘酒 : 一夜酒、甘酒屋


柔らかく炊いた飯または粥に米麹を加え
発酵させて造る甘味飲料。
発酵に6~7時間かける事から、一夜酒
ともいうがアルコール分(度数)は低い。

かっては暑気払いに、また栄養価が高い
事から疲労回復に飲まれ、江戸時代には
真鍮の釜を携えた箱を担ぎ、アマ酒売り
が市中を売り歩いた。

今では、プール等で泳いだ後、冷えた体
を温めるために飲む様である。
パック入り、缶入り等の物を冷やして飲む
事も多く、アイスクリーム迄在る。
本来は冬の寒い時期に飲むことが多い。

最近、甘酒には、ビタミン群、食物繊維、
アルギニン、アミノ酸等の栄養価が高く
美容にも良い?とかで、若い女性に人気
が在り、ブームとなった。
海外でも「ジャパニーズ・ヨーグルト」
として売り出されている様だ。




俳人の夏井いつき先生の著書「絶滅寸前
季語辞典」に、甘酒屋(甘酒の副題)の
記述が面白く紹介されていた。
先生は甘酒がお好きでないようで、、、
「甘酒その物ではなく、副題の甘酒屋は
江戸時代大いに繁盛していたが、現代では
殆ど存在しない、、、、、、
その事よりも甘酒自体が夏の季語である事
が不思議な感じである。夏に飲もうが、冬
に飲もうが好きな時に飲めば良いのでは、、」

全くその通りで、私(ヤギ爺)自身、暑い
時期に甘酒を飲んだことがない。
海水浴に出かけ、体が冷えると、おでんや
ラーメン等を食べた。私の記憶では海の家
に甘酒自体が存在しなかった、、、。
甘酒は、冬の寒い時期にイベント(寒稽古
夜回り等)の場で「温まりなさい」と甘酒
を提供され、、今でもそれは続いている。

俳句を齧る様になり、甘酒が夏の季語と
知り、説明を聞いても馴染めない、、、


今日の1句(俳人の名句)

甘酒屋打出の浜におろしけり    松瀬 青々







最新の画像もっと見る

コメントを投稿