遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

かたつむり

2019-06-15 16:14:02 | 日記
令和元年6月15日(土)

蝸 牛 :かたつむり、ででむし


マイマイ類の軟体動物、陸に上がった巻貝
二対の触覚のうち長い方の先に目がある。
民俗学者の柳田国男氏によると、蝸牛には
240以上の名称が地方名としてあり、亦
歴史的に変遷しながら与えられて来た様である。

野菜や食べ物等への害虫にも拘わらず多くの
名前が与えられ、日本人に親しまれる生き物は
他に類を見ない。

蝸牛は、九州地方の「筑紫まいまい」、関西
地方の「口紅まいまい」、関東中部地方の
「みすじまいまい」等、隔てられた地域間で
分化が著しく、蝸牛と言われる種類は280
種類以上ある。

みすじまいまい

日本には46種類が居るといわれる。


蝸牛は雌雄同体で、雄の機能と雌の機能を備え
て居り、雌雄どちらかに成熟して交尾し、産卵
する。
全ての蝸牛は軟体部が湿った状態でないと生き
られない。
亦、暑さ寒さににより活動の支障があり、そんな
時には物陰に潜み、殻に閉じこもる。
殻は身体の器官の一部であり、ナメクジの様に
殻を取ると死んでしまう。
殻には右巻き、左巻きがあり、渦の中心から
どちら周りに成長していくかで決まる。
日本産の大部分は右巻きで、「左巻きまいまい」
の様な少数派も居る。

殻の表面は石灰質で出来て居り、殻を形成、
維持するためにカルシウムが必要で、捨てられた
貝殻等を舐める。 

雨上がりのブロック塀やコンクリート塀等に
集りカルシウムを摂食する。

食用としの蝸牛は、フランスのエスカルゴが
有名であるが、日本にはこれを食べる風習は
昔からない様である。

語 源
かたつむりの「つぶり」は古語にある「つび」
(海螺)巻貝を意味する。
でんでん虫、子供達が殻から「出ろ出ろ」と
囃し立て「でんでん虫」となった。
まいまいは、同様に囃子唄で「舞え舞え」から。
蝸牛は、ゆっくりな動作と頭の角から牛を連想。

今日の1句


ゆくりなく葉を揺らしをる蝸牛    ヤギ爺


※ ゆくりなく : 思いがけない、突然、



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