令和3年2月9日(火)
万 作 : 金縷梅
マンサク科の落葉小高木で高さは3~6m
2~3月頃に葉に先駆けて咲く。
花には萼と雄蕊および仮雄蕊が4個ずつあり、雌蕊は
2本の花柱を持つ。萼は赤褐色又は緑色で円い。
花弁は黄色で1.5cm程の細長い紐状になる。
万作は山野に自生し、早春、葉に先立って黄色い線状
の捻じれた四弁花が枝一杯に咲く。
早春の山野に「先ず咲く」ことが訛って「マンサク」と
いわれる。亦、枝枝に咲き満ことから「豊年満作」から
「マンサク」という説もある。
野の趣が在り、花季が早いので季節感を重んじる「茶花」
として活ける事も多い。
蒴果(さくか)は卵状球形で、成熟後に乾燥することで、
二つに裂け、光沢のある黒い種子をはじき飛ばす。
万作の実
「金縷梅」は、中国原産の別の種類であるが季語的には
万作とみなしている様だ。
亦、北米原産の「アメリカンマンサク」は、万作に似て
いるが、花は秋に咲く。樹皮のエキスは化粧水に使用。
アメリカンマンサク
ご近所にも、万作の花が彼方此方に見られる様になった。
折からの春疾風に、金色のよじれた糸の様な花が風と遊
んでいる。 茶髪の若者の頭を直ぐ思い浮かべ、、、、
今日の1句
万作のほつれ縺れる疾風中 ヤギ爺