遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

菜の花

2020-03-09 16:23:26 | 日記

令和2年3月9日(月)

菜の花 : 花 菜

もともと「菜」は副産物を総称する「肴」(な)

や、食用にする魚の「魚」(な)と同じ語源から

きている。食用にする菜は色々在るが、アブラナ

科の葉菜である芥子菜、高菜、白菜、蕪菜、油菜

等は、古くから栽培されてきた菜の代表である。

「本食食金」(元禄十年刊行)では、「菜は、

あおなの俗名」としている。これらの菜の花は

多少の遅速はあるが、春に黄色の十字状の四弁花

が茎の先に群がって咲く。

「滑稽雑談」(江戸中期の季寄せ)には、

「全て、菜の花と称す」とある。狭義には「菜の

花は油菜のことで、その種から菜種油を採るので

菜種という」と記述される。

菜種油は、中世に摂津の国遠里小野村(現大阪府

堺市)で初めて製造された。

最近、菜の花畑が少なくなったが、白菜に近縁の

「花菜」が街中の花壇、中央分離帯等に見られる。

 

先日、平針農業センターへ「枝垂れ梅」を見に出

かけた折り、その奥に在る牧場の近くに菜花畑が

在った。菜の花はほぼ満開状態で、黄色の花畑が

一面に広がっていた。

名古屋市周辺でも彼方此方い菜花を見かけるが、

今朝(3月9日)の中日新聞に、

 

「愛知牧場」の菜の花が見頃を迎えたとの記事、

此方も名古屋市に隣接」する牧場で、ミルクや

バター、チーズなどの出来立ての乳製品が味わ

える場所で、家族連れに人気のスポット。

菜の花畑(2000㎡、8万本)が満開との事

だが、これでも例年より若干遅いとの事である。

 

今日の1句

老妻につい誘われて菜花の黄    ヤギ爺