遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

潮路句会

2018-10-18 15:21:01 | 日記
平成30年10月18日(木)

潮路句会10月例会

日 時 : 平成30年10月13日(土)13時から
場 所 : 大手コミュニテイ・センター
兼 題 : 1)添水 2)虫 3)当季雑詠



この日(10月13日 土)は、クラス会と重なり、
私(ヤギ爺)は、10時頃会場に来て、句会の準備
を済ませ、不在投句をする。


今回の兼題の一つ「添水」は、ばったんこ、鹿脅し
とも言われる。
普段余り目にすることはなく、料亭等の庭や、日本
庭園などに見られる。
この辺り(名古屋近郊)では鶴舞公園、白鳥庭園、
徳川園等や、老舗の大きな料亭の庭に設置される。
中央に支点を設けた竹の節の片方に水を受け、
溜まった水の重みで竹が傾き、中の水が流れ落ちる。
勢いよく戻った拍子に石を打ち、大きな音を出す。
庭園等に仕掛け、風流を楽しむ。
以前には、田畑を嵐に来る鳥獣を、この音で追い
払う装置で在った。


潮路抄

草の絮(わた)風に命を預けたる     玲 子


ばったんこ忘れるほどの間をおいて    志げお



犯人は最後の頁(ページ)夜の長し    美保子



棄て舟の淦水に浮く今日の月       勝


 ※淦水:かんすい、船底に溜まった水、

山裾に絶え間無かりし添水の音      輝 子



猫眠る台風一過の蜑(あま)の路地    魚 青



置き舟の漂ふ中州虫時雨         美智子



山々を覆ひて動く鰯雲          政 子


小雨にもめげずちちろの鳴き止まず    セツ子



たまゆらに光りて落ちぬ芋の露      ヤギ爺




来月(11月10日、土)の潮路句会

兼題1)立冬、2)花八つ手、3)当季雑詠