JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

3.5MHz帯(CW)用アンテナチェック同軸ケーブルの製作

2020年08月13日 22時18分43秒 | 同軸ケーブル系

10MHz帯とともにCWで運用したいバンドに、3.5MHz帯が有る。このバンドは20年ほど前にSSBをモービルでやってみたが、思う所が有って運用を凍結したままだ。今回はそれをCWで解禁してみたい。と言うことでアンテナチェックケーブルの製作であります。

狙い周波数は10MHz帯のときと同様に決めると3.510MHzが分かりやすそうだが、今回のケーブルを2サイクル分の7MHzCWケーブルとしても利用できるように企み、3.5MHz帯では3.507MHz、7MHz帯では7.014MHzとなるように進める。これを踏まえて計算(計算式はこの記事を参照されたし。)の結果、同軸ケーブルの目安長さ=28657mmとなった。

そしてこれも10MHzチェックケーブルと同様に私がチキンであるため、計算値より気持ち短めである28600mmにカット、その一方にMP-3コネクターを取り付け、アンテナアナライザーで測定しながらカット&トライを始める。ちなみにUP写真は、上からカットしたケーブルをカットした順に並べたものだ。

今回は7MHzチェックケーブルのカット&トライ実績を踏まえ、いきなり50mmカット。以降は50mm×1回、100mm×1回、200mm×3回、100mm×1回、30mm×1回とカットしていった結果、L=27670mmでボトムインピーダンス周波数が3.512MHzになったところでMJ-Lコネクター(ケーブル長さ30mm相当)をハンダ付け&短絡MPコネクター(ケーブル長さ8mm相当)を装着して測定、その結果&計算は以下のとおり。

・測定する同軸ケーブルの長さ[mm]
  =ケーブル本体の長さ + MJコネクター長さ + 短絡MPコネクター長さ
  =27670+30+8
  =27708[mm]

アンテナアナライザーの文字板目盛りに合わせて間接測定
・インピーダンス12.5Ω時の上側周波数=3.758[MHz]
・インピーダンス12.5Ω時の下側周波数=3.254[MHz]
     ↓
・上下各周波数の平均値(=27708[mm]時のボトムインピーダンス周波数とする)
  =(3.758+3.254)/2
  =3.506[MHz]

短絡MPコネクター長さ分を比例的に取り除く
・長さ27670[mm]時のボトムインピーダンス周波数=3.512[MHz]
・長さ27708[mm]時のボトムインピーダンス周波数=3.506[MHz]
     ↓
・長さ27700[mm]時のボトムインピーダンス周波数
  =3.506+(3.512-3.506)×{8/(30+8)}
  =3.506+0.006×(8/38)
  =3.506+0.001
  =3.507[MHz]

と言うことで、狙い周波数に対して±0kHz、ズバリのボトムインピーダンス周波数の同軸ケーブルが完成した。ただし他のチェックケーブル同様にボトムインピーダンス値は2~3Ωであった。

ところで、これが悪影響しているのかは不明だが、2サイクル分で狙った7MHzCW周波数付近のインピーダンス値は5Ω前後、更にお試しで4サイクル分相当の14MHzCW付近では10Ω前後であった。いずれもアンテナアナライザーの文字板に目盛りが無い範囲なので読みはアバウトだが、多サイクルは1サイクル分が直列接続されていると見なせば、上記の傾向と一致する。

逆にこの考え方が妥当な場合は、少なくとも多サイクルのチェックケーブルは極力避けた方がいいのかもしれない。毎回よく似た締め括りだが、この辺も含めてご存知の方にご教授いただければ、大変有難いと思う。


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