JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

モービルのアンテナ環境の見直しpart1

2012年06月12日 20時42分34秒 | シャック構築

ハイバンドのCONDXが好調になりつつあることもあり、モービルのアンテナ環境を強化しようということで、まずはアースの見直しを行った。

モービルのアースは、第一電波のマグネットアースシートを使用しているが、これまでは特に手を加えることもなく、購入したままの状態で使用していた。ただこれだと、メーカーの言うとおり50MHz帯がNG(私の場合、整合周波数が46MHz近辺のアンテナもあった。)という状況に陥る。ちなみに原因はアースケーブルの長さが長過ぎて、そのリアクタンス成分が影響しているとのことらしい。

じゃあ「なぜ今まで購入したままの状態で使用していたのか?」だが、1つ目に50MHz帯は本腰を入れて運用していないこと、2つ目に追加工結果の再現性を確認するリスク(最悪、マグネットアースシート1個がロスになる)を避けて、追加工なしで使用するスタイルに決めたこと、などがあった。

今回は本腰を入れて50MHz帯を運用することが目的ではないが、上記のリスクをずっと避けているのも如何なものか(今後も50MHz帯の運用が困難のままでいいのか?)ということで、思いきってアースケーブルを短くしてみることにした。これによって既存のアンテナは再調整が必要になるかもしれないが、ようやく「その時はその時!」と割り切ることができた。

とりあえず作業を開始。まずはケーブル寸法を調査、現状は約300mmでメーカーの取説によると、50MHz帯で使用するには200mm以下が推奨とのこと。今のモービルでは、めいっぱい詰めて100mmくらいになると見立て、少し余裕を加えて110mmに加工した。

早速設置してみると、ケーブル長110mmでわずかにたわむ程度の設置状態(UPした写真)となり、結果オーライであった。このアースで整合周波数が46MHz近辺と出たアンテナを先日購入したアンテナアナライザで測ると、51MHz付近だった。また、既存のホイップアンテナを抜粋して測ってみると、7.1MHzのモノバンドホイップで整合周波数が約25kHz高くなった以外は大きな差は無いようで、影響は僅かのようだった。

改めて断っておくが「モービルのアンテナ環境の強化」は、50MHz帯への対応が目的ではない。これはあくまで2~4次的くらいの効果に過ぎない。この他にも作業は続くので、節目毎に記事をUPさせていただく。


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4 コメント

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RE:マグネットアース (kuromiya)
2012-06-12 23:06:43
私も前に乗っていた車(ステーションワゴンでルーフレール)では使っていました。

たしかに6mだと上手くアースが働きませんね。それとベースローディングのアンテナもダメみたいでSWRが下がりませんでした。

今はセダンなのでトランクの裏側にボデーとの間で網線のアースを取っています。(左右の2箇所に基台を付け、両方とも同じ形でアース)
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ホイップアンテナのアースの経緯 (JR9RVK)
2012-06-13 20:11:01
kuromiyaさん、こんにちは。

>マグネットアース

前のモービルでは網線アースをドアから引き込んでいましたが、7~8年くらい経つとドアパッキンの劣化で雨漏りするようになりました。今のモービルでは雨漏りしない方法を採用するということで、マグネットアースシートを使用しています。

>ベースローディングのアンテナもダメみたい~

最初は私もNGでした(と言ってもいいのかな…?)。この時はルーフレールに設置する若干小さめの可倒式基台だったのですが、長いor重いアンテナに対応するためにシステムキャリアを設置し、古いモデルの基台(ナテックの角パイプ用、既に生産終了品)を使用したところ、見事にNGは無くなりました。後者に言える物理的に最も大きな違いは「アンテナの直下にルーフレール等の異物が無い。」だと思うので、現時点では「マグネットアースシートを使用する場合、アンテナ(芯線)の直下に異物があるとNG。」を結論にしています。ただこれに関しては「同軸ケーブルのMJコネクタは、異物にならないのか?」など、私自身で既に反論がありますが、真相は不明のままです。

>トランクの裏側にボデーとの間で網線のアース

網線のアースは最も電気的に安定していると思います。漏水対策が上手くできれば、今でも採用したいと思っています。

ところで15年ほど前、一部で言われていたことに、「市販のホイップアンテナは、トランクに設置する前提で設計されている。」というものがありました。車種およびアンテナの設置位置にもよるとは思いますが、個人的に差を感じたことはありません。差があっても調整で吸収できる範囲で収まっている訳で、この件はフィフティーフィフティーかな~と思います。
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RE2:モービルのアンテナ (kuromiya)
2012-06-14 18:07:06
ベースローディングのアンテナはD社のMD200とかC社の3.5から出られる物を使ってみましたが個人的にはNGでした。

あまり近すぎると影響が有るようですね。

ホイップといっても大昔はルーフサイドかバンパーに付けるパターンでした。今はトランクリッドが多いようですが、これは単にルーフガターが無くなっただけかも?

バンパーは牽引フックの基台も有りますし昔は144の5/8λ2段を牽引フックに付けていたことも有ります。ボデーアースというか指向性等のバランスを考えればルーフトップの中心がベストと思いますが..
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モービル関連エピソード (JR9RVK)
2012-06-14 21:46:24
kuromiyaさん、こんにちは。

>MD200

2つ思い出しました。以前に7MHz(拡張前モデルのコイル)を、今のモービル(マグネットアースケーブルの詰め無し)で使おうと調整したところ、調整バーを短くすると共振周波数が低くなり、長くすると高くなるという逆転現象を経験しました。あとベースローディング?の「CR-10」という28MHz用モノバンドホイップも、共振周波数を見つけることができませんでした。これに対して、現行のスリム系モノバンドベースローディングホイップ(HF○○シリーズ)は、少なくとも24MHz以下の各モデルはOKでした。見方によっては、マグネットアースシートが商品化される前のベースローディングホイップだけがNGとも言えそうですが、真相は分かりませんね…。

>ルーフガター

これはどうなんでしょう?私がモービルに乗り始めたころには、かろうじてルーフガターがあるモービルもありましたが、既にトランク用基台もお店に多く並んでいました。実際にモービルからルーフガターが無くなっていったという経緯は確かにありますが、個人的な好みではアンテナをルーフガター(私はセダンでしたが。)に設置するのは強度的に不利なグループ&見た目が最もNGということで、常に敬遠していました。

>牽引フック

同級生がL≒2500mmのオートチューナー用?のホイップ(要するにロングワイヤーと同じ考え方)を牽引フックに付けて、14~24MHzCW/SSBでDX交信などをやっていました。曰く、ボディーの長手方向(要するに対角線方向)に指向があったそうです。おそらくL型GP(懐かしい…。)と同じ特性だったのでは?と思っています。
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