摩耶舞薮露愚

日々是口実日記(スパムメールの情報など)

メール見られて相手女性を殺害

2007年12月19日 | 男女の心象風景
女性殺害、同居の男逮捕=メール見られ口論、愛知で出頭-大阪府警(時事通信)

 18日午前10時40分ごろ、大阪市中央区日本橋のマンション11階の一室で、住人の無職中尾佳代さん(27)が死亡しているのを、訪ねてきた父親(57)と管理人が見つけた。首に絞められた跡があり、府警捜査1課は南署に捜査本部を設置。中尾さんと同居していた男を追っていたが、男は同日、愛知県警中署に出頭したため、殺人容疑で逮捕した。
 男は住所不定、無職本藤啓司容疑者(30)。「携帯電話のメールを見られ口論になった」と容疑を認めているという。
 調べでは、本藤容疑者は16日午後10時ごろ、現場のマンションで中尾さんに馬乗りになって首を絞め、殺害した疑い。同容疑者は以前、名古屋市に居住、2人は2カ月ほど前から同居していたという。[時事通信社:2007年12月19日 02時10分]


本藤容疑者は「中尾さんが携帯電話をみたことをきっかけに、女性関係や前妻の悪口を言われ腹が立ち、殺そうと思った」と供述しているという。

こうした事件がいつ起きてもおかしくはないと思っていた。
実際、パートナーの携帯を見たことに起因するいざこざはあとを立たないし、オレの身近なところでも結構聞いたりするのだから。
メールで浮気がばれ、問い詰められて逆上した挙句、携帯をへし折って証拠隠滅を図ったヤツもいたなあ(^o^;

まあ、いくらパートナーとはいえ、他人の携帯の中味を見る、ということ自体、極めて問題の多い行為だと思うが、信書の場合は、刑法に信書開封罪(第133条)があり刑事罰を問うことが出来るものの、メールなどにはこうした具体的な規定はない。
憲法第21条2項の「通信の秘密」はあくまでも「公権力」による検閲などの行為を禁止しているのであろうから、これを敷衍するのも難しいのではないか。
また、他人のパスワードでメールサーバーにアクセスし、メールを盗み見た場合は、その手法自体が不正アクセス禁止法違反の対象となるだろうが、既に個人のPCや携帯電話にダウンロードされていて、それをオフラインで読む場合は、これもちょっと適用できないような気がする。
第一、プロバイダなどは、個別のメールを見ようと思えばいつでも見ることができるわけで、つまり、メールというものは、その性格上、どちらかといえば葉書に近いものなのだと考える。それが、各個人の私書箱に入っていて、その鍵がパスワードというわけだな。

とはいいつつも、やはりこうした覗き見が不正行為であることに議論の余地はないだろう。誰だって触れられたくない部分はあるのだし。

もちろん、だからといって殺人など言語道断である。

だいたい、婚姻関係のない女性と同居している、という事実からすれば、その関係自体が極めて脆弱なものであり、その関係を続けようと思うのであれば、ほかの女性関係などについて慎重のうえにも慎重な対応が必要なのではないか。
同居女性から問い詰められるような内容のメールをそのまま携帯に保存しておく迂闊さこそが問題の根幹だろう。
きっぱりほかとの関係を断ち切るか、それがどうしても出来ない事情(どんな事情なんだろう?)があるのであれば、少なくともパートナーには絶対に悟られないよう、証拠になりそうなものを破棄するのは、エチケットの点からしても当然の対応だ。
パートナーというものは、大変ありがたいことに相手のことを信じたいという気持ちが強いもの。
動かぬ証拠があったとしてもどこまでも完全否定すれば、もともと否定したい気持ちの方が強いのだから、最後は信じようとしてくれる。
完全否定の上、平身低頭で謝り続け、そのような疑わしい行為は今後絶対にしない、と誓うしかない。
それが嫌なら別れるしかない。そういうものだろう。

それを、逆切れして殺すなどもってのほかだ。
自分のセキュリティ管理の甘さに根本的な原因があるのに、軽率にもこんな重大事件を起こし、尊い人命を奪う。

実にひどい事件だよね。
遺体を発見した父親の衝撃と落胆は想像して余りある。

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