と言っても、フミは見えないようで、部屋のあらぬ方を見て、吠えるなんてことは一度もありません。
いや、それ以前に、ウチには霊が現れたことがないということかもしれませんが。
お盆なので、そんな話もいいかと思って、拾ってきました。
霊が見えていたらしくて吠えたのは近所のテリヤ君。
そこの飼い主さんは、親しい人が亡くなる直前に挨拶にやって来た経験が何度かあって、その人の姿が消えても、テリヤ君は部屋の隅をじっと見て、唸っていたと言っていました。
誰もいないでしょ、と言っても、フン、いるさね、みたいな顔をして横目で睨んでいたとか。
で、このテリヤ君と飼い主さんのYさんなのですが、ほとんど毎朝、散歩の時に一緒になります。
朝の5時前後にどちらも散歩に出ているのです。
大体、私が後で、Yさんとテリヤ君の後姿を見ながら、テクテク歩くのですが、
数日前の散歩で、Y&テリヤ組にもう一人連れがいました。
あ、娘さんと一緒なんだ、と思ったけれど、娘さんよりもかなり年上のように見えて、誰かなあ、と見るでもなく二人を見ていました。
100m近く離れていたし、フミの足は遅いので、追いつくことはなく、Y&テリヤ組も私たちには気が付きません。
段々、私たちとY&テリヤ組の間が開いて行くにつれて、Y&テリヤ組の連れの姿が見えなくなりました。
あれ~~?わき道もないのに、いなくなった?と思って、目を凝らして見ると、いるようです。
でも、気をつけて見ているとまた消えます。
私は、自分の目が乱視になって、Yさんの姿がダブって見えているのかと目をつぶったり開けたりして凝視してみました。
やっぱりYさんにお連れの方はいて、着ている服が違うし、そのうち信号を渡るところで、そのお連れさんがYさんの前2m位先を歩き出したので、あ、やっぱり、間違いなかったんだ、と納得したのでした。
でも、
私も信号のところにさしかかって、Yさんが行った先を見ると、Yさんとテリヤ君は歩いているけれど、お連れさんはいません。
また、消えたんです。
じゃあ、お連れさんに見えたけど、そうじゃなくて、前後して歩いていたただの散歩人だったのだろう、そして、別の道に行ったのだろうと、私は自分の中で辻褄を合わせました。
こんなとき、人間って、適当に自分の都合のいいように状況をまとめます(*≧m≦*)
それでそのことは忘れていたのですが、今日、ふと気になって、その話をしてみました。
そしたら、連れがいたことも、知らない人と散歩が一緒になったこともないというのです。
ないですよ、その時間に散歩している人がいないわけじゃないけれど、知らない人がずっと並んで歩くことはないのです。
それで、じゃあ、その人は誰なのだという話になって、服装や背格好を言うと、Yさんは心当たりがあると言いだしました。
3人いた親友の1人で、去年亡くなった一番仲の良かった人だろうと言うのです。
この人だけが、亡くなっても全然現れなかったそうで、他の2人は来たのになあ、と思っていたんだそうです。
お盆だから、来たんだね、と言っていましたが、肝心のYさんに見えなくて、私に見えてもねぇ~(^^ゞ
あれ、そういえば、そのとき、テリヤ君は吠えていなかったけど。
あ、外では他人と一緒になってもほとんどのワンコは吠えないか。。。
野生の昼顔です。
今年はたくさん咲いています。
雑草だから、誰も目に止めませんが、さわやかな色できれいですよ。