たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

終身雇用

2006-01-28 11:26:04 | Weblog
 今朝の新聞に、トヨタ自動車労働組合が4年ぶりに春闘で1000円の賃上げ要求することを正式に決定したとの記事が出ていた。ここ数年デフレ基調が続き、他メーカーとの国際競争も激しさを増す中、賃上げに向けた環境の好転は確信できないとしてベアを見送ってきたが、ここへきてようやく環境が整ったと判断したのと、今春闘でもベア見送りになると、組合内部の不満を抑えきれない恐れが出ていることも背景にあるようだ。
 さて、思い起こせば当時の会社は今と較べると全ての面で人間性豊かな運営をしていた。社員は全て終身雇用であった。そして社員は全て正式社員であり、社屋を清掃する作業員、自動車の運転手、守衛などの身分も同様であった。終身雇用制度は社員の緊張感をなくし、活力の低下につながるとも言われているが、反面、この会社に一生を託すという気持ちから、会社への忠誠心が高まり、会社のために全力を注ごうという気持ちになる。また、安心して働くことが出来る点は何物にも替え難い。会社の空気は家族的で、お互いにフォローし合う良い慣習ができていた。そのため生産性も高かく、気持ちも充実していた。


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