たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

坂東三十三観音巡り

2006-03-30 10:27:33 | Weblog
 3月26日から坂東三十三観音巡りをした。今回は関東平野の東北部方面、日輪寺から佐竹寺、観世音寺、西明寺、楽法寺、清滝寺、大御堂、龍正院、円福寺へと、八溝山から筑波山、銚子にかけて回った。東京の隅田川近辺は三分咲きくらいの桜も見かけたが、山間部ではやっとつぼみが赤らみ、まだチラホラ程度であった。都会の喧騒を離れ、山間部の田舎道をバスに揺られて走るのは気持ちが和む。
 定年後、四国八十八か寺巡り、西国三十三観音巡りをやってきた。古びた山門をくぐり、石段を登り、本堂にたどりつく。清水で手を清め、口をすすぎ、ロウソクを灯しお線香をあげる。それから本堂に立って合掌する。現在の心境は請願成就というよりは、これまで無事来させていただいたことに対する感謝の心を伝えることの方が強い。家内安全、無病息災を願う気持ちもあるが、先ずは感謝の念を伝えることを第一としている。
 筑波山の中腹からは美しい夕日を眺めることができた。西の空には夕暮れの薄いモヤがかっていて、輝きを失った真っ赤な夕日が静かに沈んでいく光景は、ちょうど人生の終わりを迎えている今の自分を象徴しているように思われた。一瞬ではあるが久しぶりに静かで澄んだ心境になることができた。


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