たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

調査捕鯨

2008-03-09 17:09:59 | Weblog
 南極海で調査捕鯨船団の母船「日新丸」に対し、接近してきた米環境保護団体シー・シェパードの抗議船から薬品の入ったビンを投げ込まれ負傷者が出た。環境保護団体シー・シェパードは、日本の捕鯨はは調査捕鯨に名を借りた商業捕鯨だ、と非難し日本の捕鯨に強く抗議している。テレビの影像で見る限りでは、物々しい服装をした乗組員がさながら戦闘を仕掛けているようだ。
  鯨は多くの魚を食べる。鯨だけを保護することは鯨が増え過ぎ、生態系に狂いが生じ、漁業に悪影響を及ぼすとする説がある。調査捕鯨で獲った鯨はIWCで決められた規定に従って固体を調査し資料として報告していおり、鯨肉は有効利用することと定められている。従って必要に応じて市場に回され売上金は調査費用に計上されている。捕獲する鯨はミンクくじらが850頭ほどのようだ。
 我々の世代(70歳代)は戦後の食糧難時代の蛋白源としてよく鯨肉を食べさせられたものだ。脂身のベーコンや独特の臭いのある太い血管が通った鯨肉の煮込みなどが懐かしく思い出される。その当時は余りおいしいとは感じなかった。そんな鯨肉が今では高級食材とされているようだ。スーパーでたまに脂身のベーコンを見ることはあるが肉は見かけることはほとんどない。くじらを食べるのは日本の食文化だとする説もあるが、昔はともかく現在では庶民には余り縁のない食材ではある。世界では反捕鯨国が圧倒的に多いので獲るに獲れなくなったために現在のような状況になっているのだと言えるのかもしれないが。
 ロンドンで開催されたIWCの会議場の前で「くじらをすしにするな」のプラカードを掲げて抗議していた反捕鯨団体がテレビに映し出されていたが、食文化の違いは深刻だ。


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