たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

病気腎移植

2006-11-11 17:31:43 | Weblog
 宇和島徳洲会病院の万波誠医師がかかわった腎移植の事例数が報道の度毎に増えている。腎臓移植を必要とする患者に対し、腎臓を提供するドナーの数は極めて少ない。患者はドナーが現れるのを必死の思いで待っている。しかし、正常な腎臓の提供を待っていたのではいつのことになるか分からない。万波医師が病気の患者から治療のため摘出した腎臓を、腎移植を必要とする患者に移植してきたことが問題となっている。
 テレビで報道されている万波医師の記者会見での発言を聞いていると臓器移植が極めてドライに語られているのに驚く。病気の腎臓を摘出し別の患者に移植することの危険性について質問され、「痛んだところを切除して移植するので心配はない。不都合が生じたら再び取り出せばよい」との趣旨の発言をしていた。まるで機械の部品が痛んだので中古部品と取り替える程度に聞こえる。
 患者からの要望に従って摘出したもであるし、移植を受ける患者に対しても病気の腎臓であることを了解の上行っているので問題はないとも言っている。確かに万波医師から移植を受けた患者の中には移植を受けて体が楽になったと感謝している人もいるようだ。しかし患者に移植の危険性について医学的な判断ができるのだろうか。
 親族間で健康体からの腎臓の提供はよくあるケースだが、今回のような事例が数多くなされているとはなんとも空恐ろしい気分になる。


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