たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

いじめ

2006-11-14 18:01:39 | Weblog
 このところ学校現場での自殺が目立っている。ケースが特異であり、マスコミが大々的に報道するせいもあるが、特にいじめによる子どもの自殺が目を引く。遺書を書き残して自殺した子どもの心境は考えただけでも痛ましい。またこの自殺が連鎖反応を引起したように次々といじめが原因と思われる自殺が出ている。学校側も対応に苦慮していることだろう。
 「いじめ」は定義付けることが難しい。本人が「いじめ」だと思えば態様の如何を問わず「いじめ」だからだ。学校も常々から「いじめ」対策をとってきている。対策という以上はどんなケースを「いじめ」とするかを定めておく必要がある。しかし「いじめ」が限りなく主観的な事柄だとすると「いじめ」が表面に現れず、見えない形で進行することになる。表面に現れたときは既に手遅れだったということになりかねない。だからといって教師が日頃からクラスの生徒に対し個別に「いじめ」の有無を常時尋ねることは、教育上も現実的ではない。
 今回の一連の事件でも、最初、学校側は「いじめ」とは断定しなかった。「いじめ」に対する学校側の見解がおそらく一般の見解とは異なっていたのだろう。しかし、一般的見解を代表するマスコミの追及に「いじめ」と認めざるを得なかったのではないか。
 学校の立場を保持するため、最初は「いじめ」の実態はなかったとしたのではないかと勘ぐるのは学校側に対して少々酷な気がしないでもない。学校に潜在している「いじめ」におびえて教師が萎縮してしまわないかが心配だ。


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