たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

対機説法

2007-12-09 19:55:20 | Weblog
 仏教用語で、教えを聞く人の能力・素質にふさわしく法を説くことを対機説法という。仏の説法は機に従い、時に従ってなされる。如何なる真理でもそれを受ける側の理解能力や環境が整わないとなかなか受け入れられない。
 衆議院で可決された新テロ特措法案は参議院でようやく審議に入った。参議院で多数を占める野党はこれを否決するのか審議未了にするのかはっきりしないがいずれにしても賛成することはない。そうしたケースを予想して憲法第59条では衆議院において3分の2以上の多数で再び可決した時は法律となると規定している。しかしこの条項を最初からちらつかせたりしては世論を硬化させ新テロ特措法案に対する理解を得るのが難しくなる。そこで与党は野党の動きをけん制しつつその出方を窺っていた。
 最近になって世論も野党の動きに対し、新テロ特措法案に理解を示す空気が出始めたようだ。機が熟してきたのか。ここで政府与党も世論の熟度を確かめるかのように3分の2条項を口にし始めた。いずれ3分の2条項は発動されることになるのではないか。
 北朝鮮に対するテロ支援国家指定の解除も状況が似ている。国際世論も核施設の無力化に対する関心が高まり、拉致問題への関心が薄れつつあるように見受けられる。核施設の無力化に一応のめどがついた時点で拉致問題の解決には理解を示しつつも解除に踏み切ることも考えられる事態となりつつある。


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2 コメント

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拉致問題の解決を願う (上田真司)
2007-12-10 09:03:29
5人の拉致被害者が帰国されてから丸5年が
経過しましたが、一向に拉致問題は解決しません。
私も“屁出ないで症”に罹り、長い間屁が出なくて
悩んでいたのですが、最近“屁出ないで症”が治り
臭い屁が出るわ、出るわで、嬉しくなります。
早く拉致被害者も帰って来られると嬉しいです。
拉致問題を考える 上田真司
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Unknown (Unknown)
2007-12-10 18:40:15
私も同じ気持ちです。問題は米国が核と拉致の同時解決にどこまで頑張るかです。
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