たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

ブッシュ共和党の政策転換

2006-12-11 14:44:08 | Weblog
 ブッシュ共和党が中間選挙で民主党に大敗した結果、イラクや北朝鮮政策の転換を余儀なくされる情勢になってきている。ネオコンと目されていたラムズフェルド国防長官やボルトン国連大使が更迭され、イランや北朝鮮に対しても今までとは異なる穏健な対応となるのではないか。現に水面下では米朝二国間で六カ国協議の開催に向けて話合いがなされ、今月18日には再開される情勢になったようだ。思い返してみれば、このところ北朝鮮の思惑どおりに事が運んでいるように見受けられる。
 報道によれば、北朝鮮の労働新聞は六カ国協議からの日本排除を再び主張しているという。核保有国でもない日本が六カ国協議に出席し、拉致問題を持ち出すことは問題を複雑にし、円滑な協議の妨げになるだけだとの趣旨のようだ。北朝鮮は核保有国として米国と対等の立場で協議に臨むことができるようになった今、日本の存在など眼中にないと言いたいのだろう。これに対し、18日に開催される六カ国協議で米国がどのような姿勢で臨んでくるのか注目される。検証可能な状況の下で核を放棄する約束を取り付けることが本当にできるのか。北朝鮮は核を放棄する前に多くの条件を小出しにして延々と引っ張って行くのではないか。
 非核三原則を宣言し、核廃絶を世界に訴える日本の立場としては、怯まず、恐れず、現実論に押し流されることなく勇気を持って立ち向かう以外方法がない。


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