たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

堂々たる地位

2006-11-30 13:18:00 | Weblog
 北朝鮮核問題をめぐる六カ国協議の米朝主席代表者協議が行われたが、再開に向けての米国ヒル国務次官補と北朝鮮金桂冠外務次官との協議は難航しており再開のめどは立っていないようだ。
 テレビに映る北朝鮮金桂冠外務次官は満面に笑みをたたえ、核保有国の立場を誇示するかのように「堂々たる地位で米国と話し合える」と語っている。北朝鮮の核実験に対して国際社会から厳しい非難の声が上がっていることに対して臆するところは全くない。やはりなんだかんだと言っても核は持ってしまえば勝ちだと思っているのだろう。むしろ核保有国としての立場から以前より強い姿勢で協議に臨むに違いない。
 既に北朝鮮の望むように米朝二国間協議は事実上行われている。報道によれば米国は寧辺の核施設の凍結と廃棄に応じれば「米朝外相会談を開く用意がある」と提案しているようだ。米国のこれまでの主張からすれば、北朝鮮が求める二国間協議に条件付ではあるが応じる姿勢を示したもので、米国にとっては一定の譲歩を意味する。これも核保有国となったから譲歩を引き出せたことになる。
 これからの協議は核保有を手駒として何かにつけ強い姿勢で迫って来るに違いない。そして最終的には核を手放すことはないだろう。そして今後は核保有国以外相手にしないのではないか。


最新の画像もっと見る