たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

河村ウォッチング

2009-05-17 21:22:30 | Weblog
 河村市長は突然、徳山ダム導水路事業から撤退すると表明した。
 治水と利水を目的とした徳山ダムは既に完成し稼動している。しかし愛知県や名古屋市に水を送る導水路の建設はこれからだ。本来治水や利水事業は百年の大計であり、かつ広域であるため県の枠を超えて利害関係が生ずる。そのため愛知、岐阜、三重の3県と名古屋市が長年にわたる協議の結果今日に至っている。
 もともと河村たかし氏は衆議員のときから徳山ダム事業には反対のようだが、立場の異なる名古屋市長になって間もないこの時期に、関係機関との事前の話合いもなく突如一方的に撤退を表明し、この負担金も出さないとするのはいかにも身勝手ではないか。
 将来の水需要に関し、河村市長としての予測判断があるのだろうが、長年にわたる3県1市の協議を無視した一方的なやり方は尋常とは思えない。
 これでは名古屋市に対する関係団体からの信頼は失墜する。報道によれば内部の担当幹部すら新聞を見て初めて知ったようだ。
 河村市長はメディアの注目を浴び、庶民を湧かせることがたいへんお好きなようだ。