インテルの好決算を受けて、世界の株式市場は沸き立っているようだ。私はこのブログでは極力投資スタンスへのコメントはしないようにしてきているつもりであるが、比較的ネガティブな記事が多いので、若干誤解を招いている可能性もあるので、簡単に触れておきたい。
ブログの副題で「今年は百年に一度のチャンスの年」と書いているが、百年に一度の危機は百年に一度のチャンスでもあると思う。投資機会についてもそれは当てはまると思っており、超長期的には良い機会となる可能性はあると思っている。ただ、短期、中期的な見通しについては、何度も書いている様にまだまだ不透明要因、不確定要因が多く、大幅なダウンサイドリスクも織り込む必要があると思っている。こうした視点に立って、今年、来年あたりは投資をとらえるべきだと個人的には思っている。
(タイミングなり狙い目なり個別具体的なコメントは一切しません)
※投資は自己責任でお願いします。
投資は市場の悪材料が一掃され、一段落した状態を確認してから。
慌てる乞食は貰いが少ないどころか、破産の危険性もありますからね。
ところで、CITのニュースです。
CIT破綻も…公的支援協議が決裂 ノンバンク大手
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090716-00000024-mai-bus_all
米メディアによると、CITは今年3月末時点での総資産が756億ドル(約7兆円)と規模が大きく、破産法を申請すれば大手証券リーマン・ブラザーズなどに続く金融機関の破綻となる。規模としては米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)に次ぐ、米国内で過去4番目の大型破綻で、中小企業の連鎖破綻につながる恐れもあるという。
やはり、ユックリと長期的スタンスが安全だと思いますね。
(投資は自己責任で)
米AIG、CDSの損失拡大でエクイティ・バリューがゼロも=シティ
http://jp.reuters.com/article/special1/idJPJAPAN-21326520090710
──妄想開始──
【前回はなぜAIGを助けたか?】
・当時財務長官がGS出身のH・ポールソンだったから。
・GSは多額のCDSをAIGにかけていた。
・AIGが破綻してしまえば、CDS支払の莫大な利益が得られない。
GSが大儲けした後の今回は、AIGを救済する必要があるのか?
──妄想終了──
僕はオカネまで払って食おうとは思いませんね。
(投資は自己責任で)
投資スタンスの話は珍しいですね。
私は住宅ローン返済中なので、何の投資もしていません。まずは繰り上げ返済して、個人のバランスシートを軽くしたいです。
本当は超長期で考えると世界中が景気対策で財政支出を増加していくツケで、ひどいインフレが来る可能性もあり、超長期債務の住宅ローンをわざと返さないというものアイデアのひとつとして考えられるのですが、やっぱり安全に行きたいと思っています。
リスクをしっかり認識した上で、どういうスパンで考えて、どの様に投資スタンスをとるかはそれぞれの方のご判断かと思っています。ただ、しばしば正しいリスク判断に資する材料が十分伝わっていない(自分でも把握しておきたい)、と感じることが多いので、比較的ネガティブなコメントが多くなっているのが実態です。自分としては、もっと前向きな事も色々拾っていこうと思っているところなんですけどね。
リスクとリターンは裏腹でもあるので、リスクを取ってリターンが大きいこともあるし、リスクが文字通り顕在すると悲惨でもあるし(実感されている方も多いかと思いますが)。特に個人のバランスシートの管理は、今後国家財政は長期的に悪化して年金とかも頼りにならない中では、慎重に越したことはない気もします。