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藻岩発電所と犠牲者の碑

2008-11-15 00:19:16 | 札幌・歴史探訪


   札幌の藻岩山の山腹に北海道電力の藻岩発電所があります。
                           (水力発電所 3基 合計出力12,600kW )
     (住所 札幌市南区南33条西11丁目3-1)

  藻岩発電所は、札幌市の中心部を流れる豊平川の最下流の発電所で
 市街地の中にあるため、発電所の周辺は公園化しています。発電所で
 使用する水は、上流の藻岩ダムより取水し10.4kmの導入路で引込んでおり
 水の一部は札幌市の水道水として利用されています。 
 
   ほくでんHPより引用

        


   この発電所は、昭和11(1936)年に完成しました。


  ダムからの水を導水する為の、地下導水路を開削する工事に、4千人が
 従事したそうです。半分以上がタコ部屋・信用部屋の労働者だっだそうです。
 朝鮮から連れてこられた人達もたくさんいたそうです。
 
  工事では犠牲者が80人を超え、死亡者は朝鮮人3人を含め34人を超えて
 いるそうです。


  この工事の犠牲者の冥福を祈るためと事実を伝えるために、発電所から
 少し離れた場所に慰霊碑が建っています。
平成6(1994)年建立。


         「藻岩犠牲者の碑」
         (札幌市南区南30条西10丁目)
     
        ツルハシの上に人が立っている彫刻です。

   札幌でも、このような強制労働によって造られた施設が
  あった事を今回初めて知りました。





  調べたところ、豊羽鉱山や丘珠飛行場(現・札幌丘珠空港)や宮の森の
 神社山に築かれた旧日本軍の地下壕などの建設にも強制労働者が従事
 したそうです。

      戦前のインフラ整備の為に失われた尊い命。

  二度と繰り返してはいけない、そして忘れてはいけないことです。

   

  信用部屋・・・農閑期や休漁期の農漁民と労務契約を取り決めて雇用したもの
   タコ部屋・・・強制されたり騙して連れてきて、監禁し肉体労働をさせること

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