札幌オリンピックのアルペンスキーの大回転競技は手稲山回転競技場で
男女別のコース(男子は2コース)で行われました。
前回の記事で取り上げたのは回転競技のコースでした。
スキー競技で回転競技と大回転競技などは何が違うかと言うと、競技するコースに2本一組になった
赤と青の旗門が交互に立ち、対になった同じ色の旗門の間を滑り、タイムを競うのですが、旗門と次の
旗門の間の距離が回転→大回転→スーパー大回転→滑降(ダウンヒル)の順番に長くなっています。
コースは昭和43年7月に工事が着工し、昭和46年11月に完成しました。
昭和47年の2月8日に女子・9日・10日に男子の競技が行われました。
男子大回転コース
男子のスタートの標高は 952m ゴールの標高は550m 標高差は402m
斜距離は Aコースが1075m Bコースが1089m
平均斜度は Aコースが22.11度 Bコースが21.57度
最大斜度はAコースが34.15度 Bコースが36.49度
女子のスタートの標高は 982m ゴールの標高は625m 標高差は357m 斜距離は1232m
平均斜度は16.56度 最大斜度は 27.58度
運営本部・サブ運営本部・スタートハウス・ゴールハウス・報道ブース・リフト2基・ロープウェイ1基が
付属施設として設置されました。
オリンピック終了後、仮設施設は撤去されましたが、会場は昭和49年にテイネハイランドとして市民も
スキーを楽しめる場所としてオープンしました。
現在、大回転競技で使われた男子コースは、テイネハイランドの北かべコースに。
女子コースは、テイネハイランドの女子大回転コースとなっています。
運営本部として使われた建物は、今でも手稲山の中腹に残されています。
現在は倉庫のようです。
そして、ロープウェイ。
オリンピック当時のゴンドラ
昭和45年に架設され、オリンピック終了後の昭和49年から一般に開放されました。
夏は観光用に冬はスキー場利用者の為に運行していました。昭和57年に、ゴンドラが更新されました。
施設の老朽化や利用者の減少で、(財)札幌市公園緑化協会(札幌市)での運行は平成15年3月23日
で終了しましたが、サッポロテイネ(スキー場)を運営する加森観光に無償譲渡され、同年12月20日より
加森観光が運行してきました。しかし平成20年12月から運休しています。
手稲山ロープウェイ 山麓駅
手稲山ロープウェイ 山頂駅
オリンピック当時の写真・データ 第11回オリンピック冬季大会札幌市報告書 より引用
コースの現在の写真が無くてすいません…。
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