私の思いと技術的覚え書き

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カリスマへの敬慕心(再録)

2017-12-02 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 外国人横綱ばかりに占有されるようになった大相撲には感心はないが、なんかレベルの低い事件をゴタゴタ起こしてるという感じだ。

 さて、昨年記した「カリスマ技術者への敬慕心」を再録したい。軍隊序列や先輩と後輩という縦の関係とは関係なく、技術者魂が実績者たる先達を敬う心に国の差異はないと改めて思うのだ。
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カリスマ技術者への敬慕心 2016-12-02
 時々図書館に通い、都度数冊の本を借りて来るのだが、このところ読書ペースが低下し、読み切れずに返却することが多くなってしまった。そんな中、過日借りた「海のように、風のように」(桜井淑敏(よしとし)著)だが、総250ページ程の本だが、ほぼ丸1日で読み切ってしまった。この本は、著者自身が、ホンダF1チーム監督としての経験を記すものだ。内容は、自社(ホンダ)での体験や、そして私自身も大切にしたい「挑戦」というエキサイティングな内容が良く書き表していることにあったと思えるからだ。さらに大きな要素として、著者自身も尊敬して止まず、私自身もまったく同様に思う故「本田宗一郎」氏のことを知るエピソードが多く、非常に興味深く読み進められたことにあると思える。

 同書から、本田宗一郎氏のエピソードを伝える部分の一部を、その文意として以下に記してみる。
 あるF1グランプリで、ホンダチームのパドック(レースコース脇の車庫)へ本田宗一郎氏が訪れた際のことだそうだ。そして、そのことを知った日頃閉鎖的なフェラーリチームから、同チームパドックへの招きを受けた、本田氏と同行した著者は、フェラーリチームの構成員達が、皆が目を輝かせ、本田氏を見つめていたと書き表している。自社(フェラーリ)マシンを、そんなとこまで見せていいのかという部分まで開示し、どうぞ見て欲しいと請う姿勢、「それは子供が大人に自分の作品を見せ誉めてもらいたい」と願う子供の様な心であったという。これは、国は異なれど、技術者としての心は一緒なんだと思い知らされ、宗一郎氏をカリスマ技術者として敬慕する心が、本当に良く伝わって来たのだと記している。たぶん、トヨタや日産の社長が来ても、こんなことは起こり得ないことだろう。

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