私の思いと技術的覚え書き

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【過去の紀行文】近況雑感

2004-10-03 | 過去の紀行文
【過去の紀行文】近況雑感
 今年は本当に台風の当たり年となってしまいました。つい前日18号の災害応援で熊本へ行って来た所ですが、今週は21号が来襲し、三重県を始め各地に爪痕を生じています。応援に行った熊本の持ち帰り案件で契約者さんに連絡を取れば、風害のキズが新たに増えているとのことも。こう立て続けでは、災害現地で活動する方々の徒労感が更に高まることを心配せずにはいられません。もうこれ以上の台風来襲がないことを祈るばかりです。

 さて、話は変わりますが、最近のこと司馬遼太郎の「梟の城」(ふくろうのしろ)という小説を読み終わった所です。この小説は、いわゆる伊賀者忍者の活躍を主題として描いた小説なのですが、その里となる伊賀の地や、その隣に位置する甲賀の地に興味を引かれています。この伊賀者と徳川家康には何かと繋がりがあった様です。徳川家が覇権を制し維持していく情報戦において、伊賀者等の忍者の種々の活躍があったものと想像されます。

 とことで、ある先輩から我々業務の理想の姿として、忍者であるというようなことを聞いたことが思い出されます。この先輩曰く、忍者は調べた結果を報告して仕事は終わりだと云います。それに引き替え、その後のドロドロも含め何処までが仕事の範囲か判らない現状を嘆いての言葉であったのだとも感じます。「梟の城」では、地位や名誉に拘らず、常に自分の内面との闘いに終始する忍者の姿が描かれますが確かにそれは魅力的にも感じられます。

 またまた話は変わりますが、今まで定年というものに接した方の心情に触れる機会が幾度かありました。自分の年齢が高まりつつある中、そんな定年という節目に接した方の心情に触れたとき、なおさら寂しさや侘びしさを強く感じる様になって来たと思います。働く者にとって、死ぬまで社会との何らかの関わりを持って生きたいというのは人間としての当然の欲求とも思います。そんな中、定年がない自営業はいいなあとも思います。しかし、それも考え方次第だとも思います。社会との関わりは必ずしも仕事でなくても良い訳で、生き甲斐に相当すべき何事かがあれば良いのだとも思います。私も、そろそろ生き甲斐となるべき何事かを見出して行くべき年齢に達したのだと思う今日この頃なのです。 送信日時: 2004年10月3日 日曜日 19:33 1 枚


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